氷室冴子さんのコバルト文庫の作品をわたしは中学生のころ夢中で読んでたのですが、この本を読むと、当時の苦労として、
「男性のインタビュアーからやたら年収を聞かれ、『ああいう小説は処女じゃなきゃ書けないんでしょ』と好意的ニュアンスで言われる」「笑顔で耐えて、帰宅後、家中のワインの瓶ぶち割って一晩中泣いた」
とか、
「のちにセクシャルハラスメントという外来語を知り、自分が怒りっぽい変な人なのではなく同じように傷つけられている仲間がいたことに気づく」
とか、
「四十代後半の男性と仕事上の意見が異なったので、話し合いをしようとしたら、向こうは気の強い女の子が我を張って甘えてきてて困っちゃうナという様子で、対等な仕事相手とは思っていないのがわかった」「試しに『別の男性も同じ意見でして』と言ってみたら、相手がギョッとして急に話を聞き始めた」
などから、
「相手に『女というバイアス』が作る不可侵領域がある。これらの経験に近い理論はフェミニズムだと気づいて支持するようになった」
とあった。
時代は違うけれど、自分のいた2000年代のライトノベル界(作家も編集者も男性が多い)も思い出され、なかなか辛い。
先日、漫画家の一条ゆかりさんがお若いころ、バーで男性編集者に頭からお酒をかけられ、編集者側は「今日の獲物」の女だった的に武勇伝としてその話をしていた、というエピソードを読んでぐったりしたのを、思い出したりした。
また、氷室冴子さんのお母さんが知らないうちにテレビに出て「娘の縁談についての人生相談」をし、娘のペンネームも本名も開示された状態で放送され、占い師さんが、
「娘さんは35歳で才能の限界を悟って結婚を考えます。俳優の竹脇無我のような優しい男性がよい。自力では見つけられないから周りが段取りしてあげましょう」
と占うのが流れた…
というエピソードは、ただ読んでいるだけでライフがゼロに…。
氷室さんは、どれだけ仕事を頑張っても自分の選んだ道を進んでも、結婚をしなければ(家父長制に従わなければ)無価値だと思われていると、大変ショックを受けた、とある。
『文藝」夏号の「松浦理英子が語るミソジニーと苦難の時代」のことも思い出した。
また、倉橋由美子さんが男性の批評家から壮絶に批判され、由美ちゃん呼ばわり(キモい…)されていたことなどをさいきんこの2冊で読んだのも思い出した。
最近、思っていることを少し。
私はITジャーナリストでして、技術やビジネスの出来事を合理的に説明する仕事を長年にわたり続けてきました。「技術で世の中が豊かになり前進する」という信念を、けっこう長く持ち続けてきました。
ただ、最近は、ちょっと別の考え方を持っています。
1点目。ビッグテック企業(Google、Meta、Amazonのような企業ですね)が社会的影響力を持ちすぎた。テック企業をシンプルに応援できる時代は終わり、むしろ批判的な視線が必要な世の中になりました。
2点目。世の中には合理性ではなく、むしろ非合理性を観察して語るべき対象があります。米国ではトランプ氏、Qアノン、白人至上主義者など。日本では外国人やLGBTへのヘイトスピーチが極右政治家や一部言論人から出ています。カルト集団も健在です。差別を好み、社会の分断を助長しようとする集団が台頭しています。
例えばイーロン・マスク氏支配下のTwitter改めX社は、特異な存在です。合理的なテック企業として理解することはもはや困難。異常なリーダーに支配された非合理的な集団として捉えないと理解できないと見ています。
言わんとしてることはわかる。
実際映画舞台ライブなんかは東京の層の厚さは段違いだと感じたから。
ただはてブで「あなたのは文化享受ではなくただの消費」とかボッコボコにやられてて、その批判もわかる苦笑
東京に住んでない人って、どうやって文化を享受してるんだろう。 https://anond.hatelabo.jp/20230727214057
維新が人気を博するのは人々が騙されてるからでもメディアの誘導でもなく、ある種の階層が以前から抱えていた、表立っては口に出すことができないような後ろ暗い欲望を代弁してくれたからだとようやく思うようになったので、維新がどれだけ不祥事を積み重ねようがダメージにはならないのだな。
以前、ウクライナの前線からの写真で話題になった「猫耳」の兵隊さん(左)と思しき男性が、7月15日に戦死されたそうじゃ。
Пам'яті соціолога, майора Ігоря Полякова(Укрінформ)
https://www.ukrinform.ua/rubric-ato/3738997-pamati-sociologa-majora-igora-polakova.html
ウクライナ軍第92独立機械化旅団のイホール・ポリャコフ少佐Ігор Поляковで、まだ35歳だったという。
彼は国立ハルキウ大学で社会学を学んだ人で、ロシアによるウクライナ領土侵害が始まった翌年の2015年にウクライナ陸軍に入隊。今次のロシアによる全面的侵略では戦車兵としてハルキウ防衛戦に参加したあと、旅団副司令官に昇進してハルキウ州の領土回復作戦を戦った。
東部バフムート方面にて重傷を負い、亡くなられたとの事。
冥福を祈る。
これ何度も出てくる有名な写真だけど…。この場所は日本財団(統一教会や岸信介や児玉誉士夫と勝共連合を作り名誉会長だった笹川良一の息子がやってる)の笹川陽平の別荘。ちなみに日本財団傘下の東京財団の理事が竹中平蔵。研究員は国民民主党は玉木雄一郎。さらに、維新の松井一郎の父親は笹川良一の元運転手。家業は競艇場(笹川良一の資金源)の電気工事会社。松井一郎は笹川良一のやってる高校卒…。繋がってんだよね、ぜんぶ。虚しい限りだが。
https://twitter.com/masahironishika/status/1683679938334035968?s=46&t=sc3SyfqL9U9vWNAqOvXGTQ
英国の介護業界内で報告された現代の奴隷事件の数は、過去1年間で2倍以上に増加した。
労働者を搾取から守ろうとする捜査当局は、介護業界が現在「最優先事項」であると述べている。
英国の介護分野で現代の奴隷制度が倍増しているとの報告
https://www.bbc.com/news/uk-66260064
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