Xユーザーの山田邦和さん: 「文化財を論じる場合には、文化財の種類を考慮にいれておく必要があります。考古学的な文化財は、出土状態(もともとの位置)、遺物自体がもともとの「本物」であることが大事です。それが欠けると、文化財としての価値は落ちてしまいます。⇨」 / X
twitter.com/fzk06736/status/17
「⇨一方、建築物の場合、大事なのはその「構造」。建築物は時間の経過につれてどんどん痛んでくると、その部分は取り替えていく。腐った柱は削って継ぎ足していくし、割れた瓦は新しいものに替える。長年のうちには、もしかしてもともとの部材よりも取り替えた部材の方が多くなっているかもしれない。⇨」 / X
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「⇨建築物をバラバラに解体して、どこか別の場所に移して、そこで組み立て直してもいい。建築物としての価値は、「構造」が保たれる限り、毀損しないわけです。しかし、考古学的な遺跡は解体して別の場所に移すと、それは「本物」ではなくなる。こういう違いがある。」 / X
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Xユーザーの山田邦和さん: 「⇨国宝の建築物。火事で焼けてしまうと、それは一旦なくなったものと理解され、国宝指定は解除される。精密に再建したとしても、それは別物。しかし、地震で倒壊してしまった場合、折れた柱や割れた瓦を取り替えて再建すると、それは国宝のままになる。⇨」 / X
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「⇨ですので、専門家が「文化財の保存が・・・」と言った場合、それが考古学的な文化財として扱っているのか、それとも建築物の文化財の場合なのか、それを見極めておくことが必要で、両者を混同していまうと議論が混乱します。ご注意ください。」 / X
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「⇨「鹿苑寺舎利殿=金閣」は、放火によって焼失し、精密に再建された。しかし国宝からは解除。再建建物は国宝や重文指定はない。一方、福井県丸岡城天守は福井地震で崩壊したがその部材を使って精密に再建され、いまも重要文化財。」 / X
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Xユーザーの山田邦和さん: 「⇨このあたり、木造建築の日本と、石造建築(≒考古学的な文化財)の欧米では価値観がズレる。日本の建物を世界遺産に申請すると、欧米の委員から「この建物には後世に部材がかなり取り替えられている。世界遺産に必要な『真正性』が担保できない」と異論が出て、日本側が説明に汲々とすることがある。」 / X
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…こういう、どこに価値を見出すかという話は、事ある毎に広めていくしかないだろうな。

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