次の土曜日は千葉・幕張の本屋lighthouse で夏祭り! お昼から軒先で本を売っています。流しそうめんははたして実現するのか。18時からは青木真兵さんとトークイベント。他のテキストに触発されて書くことについて、つまりよく読んで書くということについて語り合います。25歳以下は無料です。

来月は本屋lighthouse で夏祭りやります。どなたか流しそうめんのノウハウをお持ちの方は店主の関口さんまでご連絡を。

books-lighthouse.com/portfolio

6月6日(木)の夜は、ルチャ・リブロの青木真兵さんと大阪市中央公会堂でおしゃべりします。当日はおやつなど持ち寄って、気ままにわいわいやれたらなと考えていますので、平日の夜ですがふらっとぜひ〜 ご予約・詳細はリンクよりどうぞ。 fiction-talk.peatix.com/view

今週末25日(土)はBOOK DAYとやまと同時開催のZINE and Originalbook Marketに「零貨店アカミミ」の屋号で出展します。当日は友田とんさんのトークもあるみたいです。たのしみ! 午前中はもしかしたら新刊『二人のデカメロン』の共著者・青木真兵さんもブースにいるかも?

お屠蘇をちみちみやりながら昨日の日記を書き終えた。2023年が終わった。今年も楽しく読み書きできますように。

来年は時評の仕事をいただいたので文芸誌に載っている小説をひたすら読むことになっている。楽しくできるといいな。

先日、池袋のジュンク堂で本を買った。年末年始はこれらを読んで過ごすつもり。

『『ベイブ』論、あるいは「父」についての序論』お取扱店舗一覧

■関東
 本屋lighthouse
 SUNNY BOY BOOKS
 H.A.B
 BOOKSHOP TRAVELLER

■中部
 ON READING

■関西
 清風堂書店梅田本店
 toi books
 スタンダードブックストア

■九州
 ブックバーひつじが
 本のあるところajiro

■沖縄
 本と商い、ある日、

映画を見るとはどういうことか。映画の表層だけを注視するのでもない。かといってありもしない深さや奥行きに捉われもしない。ただ「自分にはこう見えた」というひとつの視点をそのままに差し出すこと。画面上から読み取れることだけを記述しているはずなのに、なぜか生じる盲目と明晰の差異が際立つ。

自分の立場からものを考えるとはどういうことか。それは単純に「弱さ」の側にも「強さ」の側にも居直れない、複数の論理や構造の上での自身の中途半端な現在地をなるべく手放さないという絶え間ない持続である。わかりやすいポジションなど、個人にはとれはしない。

何度も何度も同じ映画を繰り返し見て、自分が何を見逃し、どんなありもしないものを幻視してしまっているのかを確認する。そうして自分の現在地を測る。「親」を引き受けることにいまだ躊躇う大したことない個人のありよう。

誰もが「子供」の立場から立ち去りたがらず、ありもしない「親」をでっちあげては怒り、悲しみ、疲弊していく状況がある。自らの夾雑物やずるさや構造的優位や鈍感さを誤魔化さず、それでもなおよりマシな未来のために個人が「親」的な立場を引き受けるための準備運動。それが『『ベイブ論』です。

取扱書店など、詳細は下記リンクより。
akamimi.shop?p=3216

『『ベイブ』論、あるいは父についての序論』
判型:新書判(縦173mm×横105mm)
88ページ、厚み約5.8mm

映画『ベイブ』を丹念に見つめることで、「現代における父性とはどのようなものであるべきか」という大きな問いに挑む。

10月22日(日)文学フリマ福岡にて初売り。以後、順次展開予定です。

けっして余裕はないが構造的「強者」でもあるものどもが、すこしでもマシな未来のためにどう日々を他人たちと暮らしていくべきか。そのような問いを共有しているという意味で、本書は『会社員の哲学』の精神的続編でもあります。

幼少期に自身を魅了した映画を、大人になったいま観返すこと。そのなかで得た直観は、ここにありえたかもしれない現在の「父」の姿が予感されている、というものだった。いまだこの国に蔓延る家父長制の粉砕を夢見るとき、自身をフェミニストと自認しすこしでもマシな実践を模索するとき、「父」なるものの有害さばかりが意識され、「男らしさ」をそのまま悪なるものと断じてしまいたくなる。しかし現状を確認したときにすぐさま気がつくのは、打倒すべき「父」なるものはすでに失効しており、ただ構造としての家父長制だけが残置されているということである。産湯と共に赤子を流すというが、むしろ「よき父」という赤子だけが流されてしまい、居残った臭い産湯が「男」の本質であるかのように捉えられているのが現在の状況ではないだろうか。(…)

では、「父」においてよきものとは何か。僕はこの問いを前に長年立ちすくんでいた。そのようなものが果たしてあるだろうか。(…)そんななか、『ベイブ』を再発見したのである。当然、飛躍である。本稿は、映画論を方便としたごきげんな男性論の試みでもある。

(「はじめに」より)

Now Playing: "Krumville" from "Again" (ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)

本日発売の『文學界』9月号に「エッセイという演技」という文章を寄せています。エッセイに限らず表現全般への賛辞として「嘘がない」という文句が膾炙している状況への異議を申し立てています。「論考」と銘打たれていますが、僕はこのエッセイ自体も一種の演技として書きました。僕は嘘つきが好き。

【営業】8月7日(月)発売の『文學界2023年9月号』エッセイ特集にエッセイのような論考を寄せています。これによって僕が出している『会社員の哲学』という論考のようなエッセイ本も動くのではないかと思いますので、各書店さま、追加注文お待ちしております!

今春に出した『会社員の哲学 増補版』をもっと売っていきたいのだけど、ここまでに届いたよりも外側に拡大していきたいとき、何をすればよいのだろうか。どこかの志高いメディアに取材してもらってまず知られるというのがよいのだろうか。しかしそのためにこちらから出来ることとはなんだろう。

ZINEのプレスリリースとはどんなものでありえるか。「労働でも研究でもない形で、ただ楽しく読みアウトプットをつくること」みたいな切り口で話させてもらえたら、けっこう元気の出る話をしますよ。

【宣伝②】
蟹の親子&柿内正午「日記から始めるおしゃべり会」@本の栞(神戸・元町)

■日時
2023年6月11日(日)13時開始

■料金 
1500円+ワンドリンクオーダー

■ところ
本の栞
 〒650-0022
 神戸市中央区元町通4丁目6-26
 080-3855-6606
 honnosiori.buyshop.jp

■ご予約
furuhonnosiori@gmail.com
こちらのメールアドレスに「予約のお名前/人数/電話番号」を記載の上ご連絡ください。

蟹の親子さんと日記をとっかかりに、本を作って売ること、読んだり書いたりすることなど、参加者の方々も交えてあれこれおしゃべりします。ぜひぜひ〜

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