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杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、9月号(8月刊行分)その2です。
私は春暮康一『一億年のテレスコープ』(早川書房)、杉江さんが宮西建礼『銀河風帆走』(創元日本SF叢書)を紹介しています。
youtube.com/watch?si=nrJ_gLvad

『一億年のテレスコープ』は、ハードSFの旗手として注目を集める著者による初めての長篇です。
“とおくをみる”ことに憧れた天文少年の想いがさまざまな異種知性とのコンタクトを経て時空の果てまで届き、宇宙と人類についての思索を促す、壮大なスケールの作品です。

『銀河風帆走』は、2013年の創元SF短編賞受賞作を表題作とした全5篇収録の短篇集です。
前半3篇は科学+青春小説、後半2篇はハードな宇宙SFですが、いずれも科学を信じ知恵を振り絞って困難に立ち向かう者たちの姿を瑞々しい筆致で描きます。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、9月号(8月刊行分)その1です。
杉江さんが松崎友理『山手線が転生して加速器になりました』(光文社文庫)、私が王城夕紀『ノマディアが残された』(中央公論新社)を取り上げました。
youtube.com/watch?si=HAqG3A0x3

『山手線が転生して加速器になりました』は、全7篇収録の短篇集です。
表題作は、パンデミックで無人化した東京に残る山手線を量子加速器に転用、さらに自意識を持たせて運用するという話。作者らしい理屈×ユーモアの取り合わせが楽しい一冊になっています。

『ノマディアが残された』は、作者にとって約8年ぶりの新作長篇です。
難民(動民)問題が深刻化し、独立自治単位“ガーデン”が国家を虫食い状に蝕みつつある近未来。SF的ギミックを巧みに用いた企みやアクションに満ちた追跡劇の中から、世界の諸問題があぶり出されてきます。

ふれあいゾーンも楽しい。
カンガルーがまったくやる気ないのは通常営業だそうです。「お腹空いてないわけじゃないんですよ。減っててもそんな感じです」とのこと。
写真撮ってないけど、実家の犬が亡くなって5年、ドッグサロンで久々にイッヌとふれあったのも良かった。

サイの出勤。意外と速い。
追い立てられてるっぽいけど、この子はいつもこんな感じでノリノリらしい。

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サファリキャンプから帰宅しました。
キャンプの翌朝、動物たちの朝の出勤風景が見られます。以前はナイトサファリだったんだけどね。
バスでの餌やりも楽しいけど、マイカーで回るぶんには何周でも回り放題なので、周回を重ねるたびに(1周40分くらい)いろんな姿が見られて楽しい。1回車にシマウマアタック食らったけど! [添付: 7 枚の画像]

8月の運動まとめ。
5km×50回、1日平均8km弱。夏休みだったので、朝の時間の融通利いたことが大きかったですね。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、8月号(7月刊行分)その3です。
私は円城塔『ムーンシャイン』(東京創元社)、杉江さんが朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』(新潮社)を紹介しています。
youtube.com/watch?v=NGT2e2sznp

『ムーンシャイン』は、全4篇収録の短篇集。理屈と奇想の融合を味わうのも、モチーフになっている理論を深堀りするのも楽しいです。各篇の初出が2008~23と長い期間に渡っているので、あとがきにもある通り、作者の歩みを追うような読み方もできると思います。

『サンショウウオの四十九日』は、第171回芥川賞受賞作です。SFがさまざまな近未来ガジェットの力を借りながら試みてきた意識の在り処・在り方についての思索を、結合双生児を通じて描きます。

杉江さんが大濱普美子『三行怪々』(河出書房新社)、私はアン・マキャフリー/嶋田洋一訳『歌う船[完全版]』(創元SF文庫)を紹介しています。
youtube.com/watch?si=TdeBAcg75

『三行怪々』は、北野勇作「100文字シリーズ」で“百文字菌”(あとがきより)に感染してしまったという作者による、100字よりさらに短い三行(約60字)小説集です。一行で急に世界が広がったりひっくり返ったりするのが楽しい。
『猫の木のある庭』『陽だまりの果て』などの既刊も、幻想小説好きの方はお見逃しなく。

『歌う船[完全版]』は、宇宙船の〈脳〉となったサイボーグ少女と生身のパートナー〈筋肉〉たちとの出会いや別れを描く人気シリーズの新版。旧版収録の6作を新訳、さらに続篇2作を追加して、マキャフリー単独名義のシリーズ全作品が集成されています。
旧版のラスト(6話)も良かったですが、追加収録の2作も充実した読後感を与えてくれます。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、8月号(7月刊行分)その1です。
私が『サイボーグ009トリビュート』(河出文庫)、杉江さんが呉佩珍・白水紀子・山口守編/三須祐介訳『台湾文学コレクション1 近未来短篇集』(早川書房)を紹介しています。
youtube.com/watch?v=IVqgpyBjaG

『サイボーグ009トリビュート』は、原作漫画誕生から60周年を記念して編まれた全9篇から成る書き下ろしアンソロジーです。原作の隙間を埋めるものから近未来でも戦い続けるゼロゼロナンバーたちを描くものまで、各作家の持ち味を生かした作品が並びます。007が助演で大活躍してるのが楽しい。

『台湾文学コレクション1 近未来短篇集』は、近未来を舞台にした8篇を収録したアンソロジーです。ジャンルSFの作品集というわけではありませんが、どれも近未来ガジェットや設定が話にうまく馴染んでいます。
巻末の伊格言「バーチャルアイドル二階堂雅紀詐欺事件」は23世紀の日本が主な舞台です。

近隣図書館のブックリサイクルが冊数制限なしになったので(開始数日は制限あり)、雑誌(主にナショジオとNewton)含めて200冊ほどいただいてきました。
ちょっと古めの児童書やライトノベルはほとんど引き取り手がないらしいので、毎年出たものを列ごとごそっともらっています。

まあまあ長い揺れ。このへんは震度4らしい。
熊本の時はドカン、グラッ、だったけど、今回はずっとゆらゆらしていた。震源に近いとこ大丈夫ですかね。

最近『おおきな森』がギガノベルとか言ってたのにもうテラノベル!?(『虚史のリズム』) と思ったけど、4年経ってたのでそんなに最近でもない。
hanmoto.com/bd/isbn/9784065187

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ここ数日で買った/送っていただいたもの。
読むのが追いつかぬ。

家にいるとどうしても誰かが話しかけてくるし、目の前の家事や子育てのことを考えてしまうので、歩きながらでも誰にも邪魔されず1人でじっくり考えたり音楽聴いたりできる時間は貴重ですね。

暑いけど。ひたすら暑いけど。

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7月の運動まとめ。
暑いので倒れないようにやって行きましょう。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、7月号(6月刊行分)その3です。
杉江さんが『幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする』(新潮文庫nex)、私がマット・ラフ/浜野アキオ訳『魂に秩序を』(新潮文庫)を紹介しています。

『魂に秩序を』は1000ページを超える分厚い本ですが、動画中で言った通り、2人の多重人格者を中心に脳の内外で常に興味深い事象が起こり続け、読み始めればどんどん進みます。ジャンル横断的ですが寄り道はなく読み応え十分。ティプトリー賞(現アザーワイズ賞)受賞作です。

『幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする』はタイトル通りのお話ですが、幽霊を信じる/信じないという二択の綱引きではなく、その間に理屈の糸を通してゆく、ちょっと変わった理系幽霊譚です。

youtube.com/watch?v=nfacvybeqv

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、7月号(6月刊行分)その2です。
私は幻想と怪奇編集室編『幻想と怪奇 不思議な本棚 ショートショート・カーニヴァル』(新紀元社)、杉江さんが井上雅彦監修『屍者の凱旋 異形コレクションLVII』(光文社文庫)を紹介しています。

『不思議な本棚』は“本または本のある場所について"のショートショート27篇を集めた怪奇幻想アンソロジー。短い中に各作家の持ち味が詰まっています。
さらに、同誌が主催するコンテストの入選作も4篇収録。こちらも個性的な作品がそろっています。

『屍者の凱旋』は《異形》シリーズの最新刊。テーマはゾンビを含むさまざまな“屍者”で、26年前の第6巻『屍者の行進』と同じテーマに、背筋、久永実木彦、空木春宵、斜線堂有紀ら新世代の作家たちが挑んでいます。
youtube.com/watch?v=WKEpc9lP8t

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