『きみうつし』アンチエイジリーバルとやくもく生まれテバくんの幻覚供養ツリー 

大厄災を退け、原作とは違うもう一つの世界線となったハイラル(以降やくもくハイラルと呼称)では、未来からの救援者として参じたテバとは別のやくもくハイラル生まれのテバが存在することになるのでは?という与太話を元にしたお話

原作世界生まれで救援者のテバ、やくもく世界生まれのテバ、の二人がいる。体験してきたことが違うのでハッキリ別人だが、いわゆる並行世界の自分で魂は同じ、みたいなやつ。

テバへの執着心の答えを出せないまま寿命が迫ってきたリーバルは、シーカー族の古代技術アンチエイジを利用して一つの賭けをすることにした。
それは此方の世界で生まれ育つはずの“テバ”を探しだして、あのときと同じ年頃の自分の姿でやり直して共にあることで、あのとき見つけられなかった答えを出す計画。
とかそんなん。

単にリーバル様のためのリーバル様のために在る少年テバくんが見たかった欲望の産物

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『きみうつし』幻覚供養② 

アンチエイジリーバルとやくもく産まれテバくん(以下Tくん)の関係性メモ書き。

基本的におにショタ(?!)だが、リーバルがめちゃくちゃ囲い込んだ負い目を感じているので、Tくんが望めば幾らでも下やってくれると思う。
ただしTくんの方が原作テバよりもリーバル様のお願い全部叶えるまで止まらない暴走機関車くんになってるので、結果としてはたぶん半々くらいなんじゃないか。
倫理観を備えてるだけで、感情粘度的にはだいぶ尽くし系ヤンデレってるのでリーバルが手綱を取ってないと危うさが原作テの非ではないTくん

リーバルにとっては、ようやく見つけ出した君だし、あのとき助けてくれた君ではないけれど色を失った孤独を埋めてくれたやさしい君だし、本当に真実誇張なく僕のためだけに生きて傍に居てくれるテバなので、めためたに甘やかしたい可愛がりたい。実際マジでテバにそっくり同じでかっこいいし強いし愛弟子だし、小さい頃からそばでお手伝い役に駆け回っていたせいか何と気が利く。あのときの君のように生意気なところが無いのは、少し寂しいけどね。

『きみうつし』幻覚供養③ 

やくもく生まれテバくん(Tくん)側は、元から大厄災の英傑伝説にめちゃくちゃ憧れて戦士を目指している憧憬ボーイなところに、幼少期に族長老リーバル様に見初められて側仕え髪結いのお役目もらったため、その日からずっとリーバル様大好き!拒絶されるまではお側に在ります!なにこにこピュアくん、リーバルの良心にダイレクトアタック。

あの日からの憧れた人、美しい人、俺の夢、俺の全てをかけても輝いていてほしいしそのために力を尽くすと誓った人なので、めちゃくちゃ大事にしたい。あの人の孤独を癒せるのなら、俺は、誰かの代わりだって構わないんだ。俺は、あの人の命かけた戦いのおかげでここにあるのだから。原作テバにも増してリーバルに心酔しているのをひた隠しにしている危うい青年くん。
昔から心酔がヤバいので、幼馴染みたちがめちゃくちゃ頑張って良識を叩き込んだため、ぎりぎりヤンデレではないし、自分の勝手な決心を明かす気はない。

そういうわけでリーバルは知らないままだけども、このTくんは昔から自分が一番リーバル様のお側にいるためにってめちゃくちゃ色んなこと頑張ってきてるのでかなり独占欲求があるよ。
いつでも身を引きますみたいな顔しといてでもリーバル様の一番は譲りたくない「本物のテバ様以外には絶対に負けない」やつ。

『きみうつし』幻覚供養④族長様とTくんの出会い 

《あらすじ》
リトの族長として視察に来たところ、練習中の子供達が誤って打った流れ矢が飛んで来たので、その流れ矢をわざと避けずに髪飾りにぶち当たったところを風で捕まえて返しながら「ああ困った。髪留めが壊れちゃったから結い直さないと。誰か手伝ってくれる人はいないかな?」などと言って憧れの人に粗相をして蒼白になっている幼気な少年Tくんをナンパお持ち帰りしていく族長レバリ第一話

《出てくる人》
族長リーバル様:未来に帰っていったテバに未練がありあり。プルアのアンチエイジ研究に出資しており、揺り椅子で族長引き継ぎ書類を作りながら技術確立の報を待っているところ。

やくもく産まれTくん:何も知らない。英傑伝説や厄災物語への憧憬は人一倍の戦士を目指す少年。族長様?カッコいいよな!大好き!

族長リーバルの側近たち:真面目な方とチャラい方。いつもお菓子くれる方とテバが気を使わなくて良い方。真面目な方はテバに似てるから選ばれたし、チャラい方はテバに全く似てないから選ばれた。

講師役のリト隊長:子ども達に戦士のお仕事について体験紹介する簡単な業務の筈が、何故か当日になって急に族長様が視察に来るわ、ヤンチっ子が(※Tくん)が弓を暴発させて族長様の方にぶっ放すわで泣きたい。

『きみうつし』幻覚供養⑤族長様とTくんの出会い 

 普段は「僕の教えられることは全部書物にまとめてあるから言うことは無い」とか言って教鞭取るのを避けるのに、春先の見習い戦士の訓練が始まる頃に「今年は白毛金眼の子どもがいる」と聞くとふらりと顔を出す族長様と(分かりやすい人だなホント)と思いながら黙ってついてく側近。
「族長様ゾーラにもゲルドにも顔が利くんでしょうちょっと良い女の子紹介して下さいよ」と縋る側近くんは無視するけど「族長様だって若い頃モテたんでしょ必勝ナンパ術とか教えて下さいよ」と言うと「ナンパする必要が無いから知らないねあと僕は今もイケてるから」と拳骨が飛んでくる。 
 視察先で監督役を振り切って弓矢で大暴れしてるTくんを見つけて「気が向いた、ナンパのお手本みせてあげるよ」とわざとその暴発した矢が自分の髪留めに当たる位置に立ち、憧れの人の髪留めを壊して顔面蒼白になったTくんを宥めて言いくるめて連れ出した族長様。
「それはもう人攫いのやり方なんですよナンパじゃなくてね」
「あの子が髪留め壊した代わりに髪を結ってくれるって言うからお願いしただけだよ」
「健気な子供の憧憬を踏み倒して囲おうとした悪い大人が何か言ってる!」
「何のことかな。減給処分がお好みかい」
「ひでえや」
ちゃんと夕方には家に帰した。

『きみうつし』幻覚供養⑥族長様のTくんナンパ前編 

「今年もいましたよ~白毛に金眼の」
「ふうん。見に行こうか」
「ずいぶん威勢の良いやつで、ほとほと手を焼いてるとか」
「ははっ!リトの戦士は度胸がなけりゃ戦えない。なかなか見込みがありそうじゃないか」

◇視察に行くか~!で訓練場へ

 リトっ子の訓練指導するリト隊長に挨拶しようと思ったら空気を震わす怒鳴り声

 勝手に弓を持ち出して引こうとする少年テバくん!

「もしかして、あれかい?」
「みたいですねえ。」
「へえ……あの子、名前は?」
「たしか──……」

 わちゃわちゃ取っ組み合ってるリト隊長と少年テバくん

「──なるほどね」

 ふっと一瞬だけ眉を潜めて微笑むリーバル。

「気が向いた。ナンパのお手本、みせてあげるよ」

 すっと片手を上げて止まるリーバル
 あれ?なんで手を、と側近が疑問に思うまもなく
 びっ!と少年テバくんの弓が暴発する

「え?」

 顔の横を通りすぎる矢にも不敵に笑うリーバル。まるで分かっていたみたいに。

「あーっ!!!」

 矢の飛んでいく方を見てなんてことをと顔真っ青のリト隊長とテバくん
 
 がきん!!とゾクチョー様の翡翠の髪飾りを撃ち抜いてすっ飛ぶ矢。はらりと広がり落ちる群青の髪。
 

『きみうつし』幻覚供養⑦族長様のTくんナンパ中編 

 しかしゾクチョー様の操る風で髪飾りも矢もふわりとゾクチョー様の手に収まる。

「ぞっ、族長様!!申し訳ありません!おっ、お怪我は……!!!」

 駆け寄るリト隊長を片手で制して、すっとテバくんに近づくゾクチョー様

「打ったのは君だね?なかなか良い射を撃つじゃないか。その歳でハヤブサの弓を引ききる腕力も申し分ない。」
「ご、ごめんなさ、……え?」
「はい、矢は返すよ。ついでにコレもあげる。壊れちゃったからね。僕の髪留めにはもう使えないけど、削って整えれば、君の帯玉くらいにはなるだろ。」

 ほら、と砕けた翡翠を少年の手のひらに転がす。

「結構きれいだろ?」
「あ、はい………、じゃなくてっ!あのっ!俺、ごめんなさい!ゾクチョーさまの、髪留め……壊してしまって。」
「べつにいいよ。昔から使ってたってだけで、そんなに執着があるわけでもないし。……ああでも、このままの髪だと、仕事の邪魔にはなるかもな……」

 ううっと青ざめて俯くテバくん。その顔の横に下がっている髪留めがキラリと光り、リーバルの目に留まる。

「あれ、君の髪留め……木じゃないね。ヒスイでもない……これは、コハク?」
「はい、父ちゃんが、木製だと俺が暴れてすぐダメにしちまうからって、特別に……」

『きみうつし』幻覚供養⑧族長様のTくんナンパ中編 

「うちの父ちゃん、テバ様のファンで、テバ様にならって俺の名前をつけたんです。琥珀の髪留めも、おんなじテバ様の由縁で」
「ふうん……テバ、ね」
 ぴくりと眉を動かす族長様。しかし、深く追求はせずに、ぽん、と少年の頭を撫でる。
「なかなか良い品だ。大事にしなよ。それじゃ……」
 踵を返す族長様の後ろ頭に揺れる翡翠の髪留め達を見て、はっ!とひらめくテバくん。呼び止める。
「あ、あの!ゾクチョーさま!おれ、お詫びに髪結いのお手伝いします!!」
「髪結い?」
「髪留め、壊しちゃったから……その、そうだ、これ!」
 自分の琥珀の髪留めを外して差し出すテバくん。
「これを、ゾクチョー様の翡翠飾りの代わりに!」
 あらま~っ!(おいおいおいプロポーズのお決まり文句じゃねえの、ガキは知らんだろうがねえ……)と面白がって見守る側近ズ

「そうか……お詫びだって言うなら、受け取らないのも悪いね。じゃあ、せっかくだし結うのも君に頼もうかな?」
「お、おまかせください!」
「じゃ、ちょいとこの子借りてくよ。いいよね」
「は、はい、構いませんが。」
「あ、それと今日の執務は休むから。急ぎの用件以外は回さないでくれ。よろしく」
 とウインクしてテバくんをお持ち帰りするゾクチョーさま。

『きみうつし』幻覚供養⑨話構成の全体メモ|い 

1話 リーバルの髪を結うお務めに励むテバ少年
リトの村の少年テバは、毎朝、村の螺旋階段を昇って族長様のお部屋を訪れる。それは彼だけに任された仕事であり、彼が自分自身に関することで一番に誇らしく、宝物のように思っている時間──族長様の髪を結う役目を果たす、朝の日課だ。

>1話~3話:族長爺のリーバルと少年テバくんの話
大厄災を経てリーバルがどんな立場になったか。
復興・発展したリトの村の様子。
テバくんの家庭と友達周り
リーバルの側近たち 真面目な方とチャラい方。いつもお菓子くれる方とテバが気を使わなくて良い方。
リトの英傑と疾き救援者の伝説
コログが見えてびっくりするテバと笑いながら友達を紹介してくれるリーバル爺
結うのが上達するテバくん
式典用に別のひとに髪のセットを頼むリーバルに焼きもちをするテバくん(この日はお仕事お休みね。と言ってからむくれちゃって機嫌が悪くてどうしたんだろう?からの、プロの髪結い役と一緒にやってもらうところ見て勉強する、今後、戦士の技術とは別に此方の髪結いプロにも師のように通って教えてもらうことになる)

『きみうつし』幻覚供養⑩話構成の全体メモ|ろ 

◇4話くらい。族長リーバルの死とアンチエイジ
 いつもテバに髪を結ってもらう間にメールのチェックをするリーバルが、ある日に届いた一通の手紙を見て大きな声を上げる。予定変更、急用ができたと言って慌ただしく外出の準備をするリーバルは、飛び立つ直前に「今日、僕が帰ってきたら特別良いことがあるからね。楽しみにしててくれていいよ」と悪戯っぽくテバに囁いて出かけていった。リーバルの準備したサプライズとはいったい何なのか、期待に胸を膨らませてリーバルの帰りを待っていたテバが耳にしたのはしかし「族長リーバルの訃報」の急報だった。幼いテバは初めて親しい人の死に直面したショックを受け止めきれずにいる中、寂しさをまぎらわせるために足を運んだリーバルとの思い出の場所で、一人の奇妙なリトの青年と出会う。

《tips》やくもく産まれTくんのお務め
 やくもく世界生まれTくんは、族長リーバルの髪結いお手伝い役としてお傍に侍っているのが基本設定になっているので、将来かなりファッションセンスに優れたオシャレくんになる。自分がリーバル様のメンツの一部(ファッション)を担っている自覚があるので、「似合いそうだから」「好きそうだから」で髪留めとかスカーフとか小物とかめちゃくちゃ買ってくる(自費)

『きみうつし』幻覚供養、1話の雑冒頭 

「もう!起きてるの?いつものお役目の時間でしょ!」
 母に起こされて、飛び起きて、ばっ!ばっ!と大事そうに髪飾りを抱えていく少年。
 途中水溜まりでちょいちょいと身なりをを確かめる。
──おれは少しだけ特別なこどもだ。
「なんだテバ、また族長様のとこかあ?よく続くなあ。勉強の方は半刻と続かねえのに」
 ゾクチョー様は本当に凄い方なんだ!一番カッコいい戦士で、おれのソンケイしてる人だ!
 ──そして、おれはあの人の「カッコいい」をつくる手伝いができる。
 駆けてゆく少年の横顔に、きらりと金継ぎ翡翠の髪留めが光る。
「ゾクチョー様っ!髪結いのお手伝いに来ました!!」
 お部屋に見当たらないと思ったら釣床から背後にすっと降りてくるリーバル。
「おはよう」
「わっ!お、おはようございます!」
 あくびをしながら、少年の髪留めに目をやるリーバル。
「あれ……それ、僕の翡翠じゃないか?」
「あ、はい!そうなんです、こないだゲルドの商人が来たときに、父ちゃ……父が、連れてってくれて。これなら直せるかもって」
「なるほど、溶かした白金を注いで欠けを埋めてるのか」
「金継ぎって言って、今ゲルドで流行りなんだそうです」

『きみうつし』幻覚供養、1話の雑冒頭の後半 

 何やらソワソワとしている少年テバくん
「お、お気に召したなら、此方をリーバル様のお髪に結いましょうか!?」
 これが言いたかった。あわよくば返そうというつもりだった。これならば、あの時の粗相の始末をつけられるのではないか──。
「君が壊したんだから。それはもう君のだよ」
「うっ!!」
 おれがゾクチョー様のお手伝いをするようになったきっかけは、あんまりかっこよくない……。

とナンパ回の回想になる。

1話目では老体のくせに今でも現役バリバリで前線に出る族長リーバル様と族長様に憧れる少年テバくんの日常お披露目。

テバくんは髪結いの後に英傑様や戦士たちに訓練に連れてってもらうか、村のじい様のとこ行って厄災戦争のお話を聞きたがる。
キンカンじいは村でももう少ない厄災戦争の経験者の一人。
今日もリーバル様の話かがききたいのか?
ううん、今日はもう一人の戦士の話がいい!
ホッホゥ、「未来からの使者殿」の話じゃな?
うん!

お前の名前の由縁となったお人じゃな、テバ。

そんな感じ。

『きみうつし』幻覚供養⑪話構成の全体メモ|は 

>5話~7話:アンチエイジ若リーバルと少年テバくんの話
古い初代飛行訓練場を遺産相続するテバと保証預かり人のリーバル(族長リーバルの親戚設定)(ハイラル城下町に遊学してたのを族長の死を機に戻ってきた設定)(村の戦士組合には入ってない)本当はテバへの遺産だけど幼いテバにはまだ相続が難しいから大きくなるまでは間に若リーバルが間に立って運用や手続きを肩代わりする。
いつもの飛行訓練場が二人の秘密基地なやつです。
リーバル様に勉強をみてもらう。
アンチエイジした族長リーバル様のことは「秘密」なので、そのせいで友達とケンカになってしまうテバ
リーバル様のところにお泊まり
メドーの夜間飛行
訓練中に魔物が乱入!今はまだリーバルに守られてばかりだけど、いつかリーバル様を守れるくらい強くなります!の決意テバ

ごほうびに伝説のテラコ(まだ姫様が存命なので稼働中)に会いに行こう

弓術大会・戦士の認めを経て一応、一人前の成人となるテバくんと、全然年齢が変わらないように見えるリーバルお兄ちゃん(うるさいな!背は伸びてるだろ背は!君がでかくなりすぎなんだよ!!わかってたけど!!)

『きみうつし』幻覚供養⑫少年Tくん時代のネタまとめ 

◇弓はこうした方がいい。君は飛び方にくせがあるとテバくんにアレコレ教えるリーバル。
「買うんなら、鎧は大きい方がいい。君は成長の見込める元気な子だから。余裕を持たせないと」
「リーバル様は、おれのこと何でもわかっちゃうんですか?」
「うん?まあね。後輩を育て上げるのも立派な戦士の仕事さ。もう少し君がおおきくなったら……もっと君に合わせたアドバイスをしてあげるよ」
「もっとわかっちゃうんですか?!おれ、リーバル様に何でもバレちまうのかな」
「フ、そうだ、分かっちゃうんだよ。ずっと、見ていたからさ……」

◇「おいテバ!また、“リーバル様”のところかよー!」死んだはずの族長リーバル様のとこへいく約束が疑われて友達からハブにされるテバくん。
「寿命が来てしまったけどリトの村が心配だから、山の神様に頼んで、精霊の仲間にしてもらったんだ。普通の人には知られちゃいけないから秘密だよ」
と上手いこと言って友達を納得させて帰る。
「リーバル様は今ここに生きてらっしゃるのに、どうしてこんなお芝居をしたんですか?」
「まあ君にもいずれわかるようになるよ。いずれね」
 僕がこうして姑息に生きているのは僕自身のためと、君のためで。そのことはいつか君だけが知ってくれればいいんだ。

『きみうつし』幻覚供養⑬構成の全体メモ|に 

◇8話~11話くらい:時過ぎて青年テバと不可思議な同居人リーバル様の話。

髪結いだけでなく、すっかりリーバルの側仕えの役が板についてきた青年テバ
俺らもようやくお役御免だわと肩の荷を下ろすかつての側近たち
ヘアケアから衣装合わせまで上手になったスタイリストテバくん(流行に敏感でリーバル様に似合いそうな服飾を目敏く買ってくる)(髪さえ結ってくれたら良いんだからそんなに要らないんだけどな……と思ってるリーバル)
戦士として褒められる方が嬉しいテバくん(あ、いやリーバル様は別です!)(俺はリーバル様が喜んでくださるのが一番嬉しいです)
飛行訓練場の改築のために、ゴロンシティに鉱石の買い付けに行く。魔物素材と合わせる。
素材集めに魔物と戦いながらリーバルを守るテバ
飛行訓練場の主テバくん
鉱石加工術に興味があるのかい?でゲルドの街へ(昔は絶対行くもんかと思ったけど歳は取ってみると分からないものだね、で女装裏口入場)
待ちぼうけて恋愛教室に巻き込まれてお料理するテバとゲルド族長に引っ張られていくリーバル(説明のため)
俺はリーバル様のお側にいたいんだ、というテバくんの気付き
リーバルが自分を通して誰かを見ていることにもやもやとしていたことも晴れる。

『きみうつし』幻覚供養 青年テバくん編のネタ 

◇ゲルドの商人とよく話すテバくんを「なんだい君もゲルドの女が好みかい?」とからかうリーバル
「ま、リトの戦士の誇りを預ける相手は、やっぱり同じくらい気高い人間が良いだろうね」
「別にそういう訳じゃありませんが……話はしやすいですね」
「ゲルドの戦士は、リトとはまた違った誇り高さがあるからね。」
「女王への忠誠心ですか」
「そう、その女王は、本当にめったにないくらいとびきり良い女だったんだぜ」
「……お好きだったんですか?」
「僕が?ウルボザを?まさか。単に美しく気高い強者として尊敬していただけだよ。戦場での彼女の舞踏は、僕も舌を巻くほど華麗だった。何たって、この僕に並び立つに相応しい仲間たちだろう?」
「ふふ、そうですか」
「それより君だ、君。誰ぞいい相手はいないのか?大人しいわりに芯気の強い薄桜いろのかわいいお嬢さんがいるらしいじゃないか?」
「俺ァ、金物の加工について聞いてるだけですよ」
リトの鎧は軽量化優先で革鎧が中心。ゲルドの防具は舞踏の為に軽量かつ美麗。それに倣えば、防具の質を上げられるのではないか。
「そんならゲルド、行ってみるかい?」
「えっ?でも、あそこは男子禁制の街では?」
「まあ裏ルートがあるんだよ。昔ゲルドの女王に教えてもらってね……」

『きみうつし』幻覚供養 青年テバくん編のネタつづき 

◇女装してゲルドの街へ!

 ゲルドでいろいろ買い物お勉強して、ついでに盗賊を捕まえたりしちゃったり。
「ところで、リト族は弓を引くのは男だと聞いたが?」とゲルド兵に睨まれてしまう。
 やっべ!でリーバル様が弁明のために女王様の御前に連れてかれる。
女王様「ウルボザ様の知己に、ぜひともお話を聞きたいのじゃ!」

 待ちぼうけのテバ。

「お連れさんが心配?女王様は優しいから大丈夫よ。」

 なんやかやあって、何故かゲルドの恋愛指南教室に体験入室することになったテバ。

「はーい、そこのグラマラスなリトのお嬢さん?」

 質問責めに遭うテバ。

「きょうだい?あら、違うの。じゃ、恋人?」
「こっ……滅相もない!」
「何々?身分違いの恋ですって?!詳しく聞かせなさいよ!!」

 テバのリーバル様に添い遂げたい意志を聞いたゲルド女子達のアドバイス。

「胃袋を、掴むのよ!」──お料理タイムだ!

『きみうつし』幻覚供養 青年テバくん編のネタつづきのつづき 

◇ゲルドの恋愛教室の皆とお料理を終えたところに、解放されたリーバルが戻ってくる。

「おーい、テバ、待たせたね。そろそろ宿に戻ろう……って、何してるんだい。……料理?」
「い、いえ……その……」

 教室仲間の恋愛ビギナーズに見守られながら、作った料理をリーバルに食べてもらう。

「あ、これ僕の好きな味だ」
「ほ、本当ですか」

 背後からがんばって!という教室仲間のゲルド女子の声援(小声)が聞こえる。

「毎日お作りしましょうか?」
「フム、君も自立を考える頃だしな。練習にもなるし、いいんじゃないか」

 微妙に伝わっていなさそうな返答だ。これはどういう判定だろう、成功なのだろうか。
 チラリと振り返ってみると、ゲルド女子達からぐっと親指をたてて「胃袋、第一歩よ!」と口パクで伝えられた。

『きみうつし』幻覚供養⑭構成の全体メモ|ほ 

◇12話~15話 テバとテバ、リーバルの迷い
 リーバルのスキンシップが多い。前よりも子供っぽい様子が増えた。
日常のひととき、リーバル様がふいに言葉を止めて、じっと見ていることがある。
それを見て、あ、外したな。と、俺は思う。
 俺はあの人の予想した“俺”の行動を外しちまって、それで、あの人はその差異への期待のような落胆のような綯交ぜにになった感情をひたと隠すために黙り込んでしまう。水面に石を投げ込んだみたいな、一瞬の迷いだ。
 いつからだったろうか。この沈黙が始まったのは。最初からだったのかもしれない。俺が気がついていなかっただけで。
目に見えて多くなってきたのは、俺が弓術大会で優勝した頃からだ。
──あの人は、俺を通して、誰かを見てる。
 そのことを俺自身はどう思うか。
──考えなければ、いずれ俺はあの人のそばにいられなくなるだろう。
 あの人が俺を置いていってしまう前に、何か答えを見つけなきゃだめだ。
 
で、相談する、親友とサキちゃん(仮)に。単純に幼馴染みの友人関係です。
「そりゃもう英傑様のお悩み原因ったら大厄災の頃の知り合いなんじゃない?」てことで聞きに行く。

シーカー研究者orゾーラの里
両方ならゾーラ先。

『きみうつし』幻覚供養 ゾーラの里訪問編のネタ 

◇いざゾーラの里へ。
 昔リーバル様から貰った「いざってときは、コイツを見せてリーバルの縁者だと言えば、ゾーラの里で便宜を図って貰えるから。あの姉と弟王子の在位を見積もって……少なくとも向こう300年くらいは有効なはずだよ」という鐘。
 今は昔と違い古代技術の応用も進んで、認証システムがもっと高度になってる。ワープで行き来も楽になって、リトとゾーラとの親交もすっかり代を移した。
「こういう原始的な身の証も、いずれは必要がなくなっていくんだろうね」
 だから君にあげても問題ないってわけ。
僕の名誉がかかってるんだから、君が悪用するはずも無し。成人祝だと思って、とっておきなよ。
 これは本当は長命耐性の無いはずのリトの身で永きを生きる選択をしたリーバルに、もし苦しいときゾーラの盟友を思い出して少しでも心の支えになってほしいと思ってミファーが渡したもの。

『きみうつし』幻覚供養 ゾーラの里訪問編のネタ 

◇ゾーラの里に到着したテバくん
 門で「テバ?」と名乗る前に呼ばれる。それほど似ている、というか同じ。
 ゾーラの衛兵からは「テバ殿か!ようこそいらした、いやあリトの戦士はいつも若々しいとは思っていたが、テバ殿は厄災戦争の頃からお変わりないほど若くみえるな、むしろ少し若返っているのではないか?」とかやんややんや言われつつ謁見の間まで通される。
「たしかに俺はテバだが、あの、何か勘違いを……」テバくんは鐘を見せるのもリーバルの縁者だと言う間もなく、謁見の間に案内されて目を白黒させる。

◇クイーン・ミファーとそばに控えるシド王子

「テバさんが会いに来たって聞いたけど……本当に、テバさん?」

 このままではまずいと勇気を出して顔をあげるテバ

「あ、あの!私は、リトの村より英傑リーバルの縁を辿って厄災戦争の折にゾーラの英傑であられたクイーン・ミファー様にお伺いいたす者です。
 私の身柄を証明するため、これをお見せするようにとリーバルより預かっております」

 鐘を見せるテバ

「その鐘は……ええ。間違いなく、私がリトの戦士リーバルに友誼の証として贈ったものですね」

『きみうつし』幻覚供養 ゾーラの里訪問編のネタ③ 

「リトの使者殿、お顔をあげてください。──ヒンヤリハーブのお茶はお好きですか?」
「え、……あ、は、はい!」
「せっかく旧友の縁者が訪ねてきてくださったのですから、ゆっくりお話をしましょう」

 別室に案内されてお茶をする。
 給仕をしているのが継承権2位のゾーラの弟王子であることに気がついて、畏れ多くて仰天した。

「お待たせしてしまいましたね。テバ殿、ご用向きを申してください」

 ミファーの厚意で問状を貰うテバ。キングゾーラ、ミファー経由でシーカー王立研究所への訪問に一筆連絡をいれてもらう。

「もうすぐ市井にもこの技術が普及するはずだから、ちょっと先にお試しって感じだね」

 フランクなクイーン・ミファーに戸惑うテバ。

「え、っと……はい、」
「姉さん、リトの使者殿は……」
「あ、そっか。テバさんだけどテバさんじゃないんだった……ごめんなさいね、リトの使者殿。本当にそっくりなものだから」
「それほど、似ているんでしょうか。俺と、……伝説のリトの救援者テバは?」

『きみうつし』幻覚供養 ゾーラの里から古代研究所へのネタ 

◇帰り際に、シドに呼び止められるテバ
「また、来てくれないか。今度は俺の客として、狩りでも一緒に」

 テバは厄災伝説に登場するゾーラの救援者の逸話を思い出した。

──ああ、この弟君も、俺と同じなのか。

 名前と容姿が似ているというだけのテバと違って、英傑ミファーとの血の繋がりが明確に同一人物であると指し示すシドは、よりその齟齬に苦しんだことだろう。

「ああ。喜んで。必ず、またあなた方ご姉弟を訪ねさせてもらう。そのときは、リーバル様も一緒に。」
「ああ、待っているゾ!」

◇王立古代研究所に到着!
 
 門に向かってシドから貰った書状の対をかざすと、中のプルアから返事がくる。

「あ、ハイハーイ、今開けますヨ~っと!」

 古代技術を応用した認証システム式の扉が開く。
 しかし声はすれども姿がみえない。

「し・た・よ!しーたー!」

 アンチエイジした幼女プルア。
 
「……こども?」
「んマッ!レディに向かって失礼ね。って言ってもこの姿じゃ無理も無いか……まあ許したげる。ミファーから用件は聞いてるわよ。……リーバルのアンチエイジのことでしょ?」
「アンチエイジ?」
「まずはそこから説明が必要かしらね」

『きみうつし』幻覚供養 テバくん古代研究所へ訪問のネタ② 

◇リーバルのアンチエイジの理由を聞く。
そしてテバくんの決断。
「──テバ様の話をもっと聞かせてもらえませんか」

「──と、まあこんなところよ。何かわからなかったこと、ある?」
「いえ、色々と納得がいきました」

「だから、そうねえ。リーバルはもっとテバと一緒に居たかったんでしょうよ。
でもそれは叶わなかったから、此方の世界で生まれてくるはずのテバ……すなわちキミね。キミと出会うのを待って、そして今度こそ一緒に生きていけるようにアンチエイジの力を使った……と。だいたいそんなところでしょう。」

「俺は、リーバル様にとって、テバ様との人生のやり直し……ということですか。」
「ちょっと違うわね。別に厄災戦争のときに未来から来たテバと、別にリーバルは失敗したワケじゃないもの。
あれはあれでリーバルにとってはちゃんと決着のついた関係だったでしょう。」

「私にもリーバルの考えが全部わかるワケじゃないけど……リーバルはただ、テバともっとずっと一緒に生きてみたかったのよ。たぶんそれだけ。
 代わりにするとか、そういうのじゃない。それはテバに対しても、あなたに対しても不誠実よ。少なくとも私は、そんなことのためにはこのアンチエイジを貸さないわヨ。」

『きみうつし』幻覚供養 テバくん古代研究所へ訪問のネタ③ 

「あなたがリーバルと共に生きてきたというなら……彼が、成長するあなたに何か別人の振る舞いを求めたことがあったかどうか、あなた自身が一番よく知っているんじゃないかしら」
「……リーバル様はいつも、俺が何をしようとも、俺の自由を尊重してくれました」
「なら、それが答えよネ」

「……俺は100年前のテバ様に似ていますか?」
「さあ?アタシは会ったばかりでキミのことを知らないしー?まあ、見た目は確かにそっくりね」

「で、結局どーするの?テバクン」
「?……いいえ? 別に俺は変わらずリーバル様の傍にありますが」
「ええっ?」
「俺にとってリーバル様はカッコいい憧れの人で、同時に何があっても護りたい人です。
 俺は、あの人の傍にいられるなら、誰かの代わりだって構いません。
 もし、俺の有りようが何かリーバル様の胸を痛ませていたんならどうしようかと悩んでいましたが、そんな理由なら迷うことはありません。
 俺は、あの人が寂しそうに笑う理由が知りたかった。
 そして理由を知った俺は、あの人が望むテバらしく在るように努めたいと思った。
 俺が勝手にテバ様を目指すんです。誰に言われたからでもありません」
「あら……そ!まあキミの生き方なんだから、キミ次第よね」

『きみうつし』幻覚供養 テバくん古代研究所へ訪問のネタ④ 

「と・こ・ろ・で~!君もリーバルが目をかけるからにはなかなか手練れの戦士なんだよね?」
 嫌な予感。
「戦闘データの収集、手伝って♡」
 力の試練だ!
「平和になってから他所の種族の戦闘データも取りづらくなっちゃって。ゾーラやリトやゴロンは、身体の特性がハイリア人と大きく違ってるんだから、まだまだ技術開拓のチャンスが眠ってそうなのに、サンプルが取れなくっても~研究に行き詰まってたのよねえ」とシーカーアイテムとか練習場の組み手とかやらされる。

◇帰宅テバくん
 リーバル様に好きって言うよ。昔からずっと好きだって。
「あなただけのテバになりますから」って。
「俺はずっとずっとあなたの傍でお仕えしたいから」って。
 それだけです!と朗らかに笑うテバくんにブレーキぶっ壊れるリーバル
「僕だけの、僕のために飛んでくれる?」
「ええ」
 傍にいてくれると言うテバにあの別れの日にさよならした欲がぶり返すリーバル。
「僕の、僕だけの君、なら。──僕だけを、見てくれるか?」
 リーバルに押し倒されて、求められて、嬉しいけど。
 ぱっと笑って断るテバくん
「それは、ダメですよ。だって俺/テバはそんなことしないんでしょう」
 新しい翡翠の髪留め。幼年期の終わり。

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『きみうつし』幻覚供養⑮構成の全体メモ|へ 

◇最終章~! プルアの謀で原作未来のテバがやくもく世界に再び訪れる話。Tくんの思いとリーバルの覚悟。想いの精算。

◇なんやかやでフラれたまま一緒に過ごしてるリーバルとTくんの元に舞い込むプチ事件。~未来に帰った筈の助っ人組が何故か再び過去に訪れた?!~

 ──テバが知らないところでテバが人を救ったことになっている。
 
 お礼品ばかり貰っても覚えのないTくんがリーバル様に相談する。
「何だか俺のそっくりさんが出回ってるみたいで」
「はあ?何だいそれ。君、いつからチュチュみたいに分裂して増えるようになったの?」
「もう、冗談じゃないんですよ。みんな俺に助けて貰ったって言うんですが、俺はそん時リーバル様ん所に居ましたから、助けた筈無いんです。それなのに、皆は俺だった、って」
 
 その上そいつも自分の名前はテバだって名乗ってるらしい

「……他人の空似ってやつじゃないのか?今の時代なら君の名前もそう珍しいもんじゃないだろ」
「旅人がテバを名乗るリトに助けられたって言うだけなら、その説もありましたけどね。村の奴らまで、俺に助けて貰ったって言うんです。『あの顔と飛び方は間違いなくお前だった』って」

『きみうつし』幻覚供養 テバテバ対面編のネタ 

 眼力自慢のリト達が、人の顔を間違えることはほとんどない筈。

「しかも助けた相手みんなに『迷いの森に迷子のリトの子供がいるから、リトの英傑リーバル様のご助力を頂きたい』って、そんなことを言ってるんだそうですよ。新手の詐欺か、美人局なんでしょうか?」

 本来、アンチエイジでリーバルが余生を若い姿でエンジョイしている事実を知る者は少ない。表向きにはかつての英雄リーバルは死んだことになっている。同族でさえも、テバと側近だった一部のリトを除いて、偉大なる英雄にして敬愛するべき族長リーバルは既に死んだものとして認識しているのだ。
 そこに来て「英傑リーバルの手を借りたい」と言うのは、よほど世間知らずの昔気質な者か、詐欺師の類いだと思われても仕方ないだろう。
 だが「迷いの森の迷子のリト」と聞いて、リーバルの頭にはある荒唐無稽な可能性が閃いた。

「……まさか」
「リーバルさま?出掛けるんですか?俺も一緒に……」
「ちょっと急用ができた。君はここで待ってろ、そうじゃないと話がややこしくなる」
「でも、」
「その迷子のそっくりさんをひっ捕まえてきてあげるから、大人しく留守番してるんだよ。そいつは……たぶん、君が一番会いたがってたやつだ」
「???」

『きみうつし』幻覚供養 テバテバ対面編のネタ② 

◇迷いの森まで限テバを迎えに行くリーバル

「やっぱり、君か」
「リーバル様!」

 記憶よりも少し年老いて、溌剌というよりは矍鑠としたように見える壮年のリト。

「来ていただけて、助かりました。どうも、大厄災の頃とは勝手が違うようで……俺が誰かと間違われてるらしいってことは分かりましたが、下手なことをして村を混乱させるのも悪いと思って……こんな手段を取ったんですが」
「まったく……僕がいなかったらどうするつもりだったんだい」
「リーバル様がいない?どうしてです」
「あ、そうか……君は知らないのか。僕がこの見た目だから分からないかもしれないけど……此方はあれから随分経ったんだ」
「今、此方はいつ頃なんですか?」
「ちょうど100年くらい経った」
「100年?!」

「じゃ、じゃあ此方のリーバル様は幽霊か何かで……?」
「そんなわけあるか!普通に生身だよ!いや普通じゃない手段は使ったけど!」

◇そういうの含めてきちんと説明するから、まずは落ち着いて話ができるところまでいこう。とマイホーム飛行訓練場へ移動

『きみうつし』幻覚供養 テバテバ対面編のネタ③ 

 リーバル様だいじょうぶかなって心配で入り口に立ってるTくん
立派に伝承オタクのやくもくTくんは、自分の名前の由来になった英雄テバにも勿論憧れバリバリマックス

「じゃ、じゃあ!あんたがテバ“様”なのか?!」
「て、てば“様”ァ?!」

◇一通り事情を話して団らん。

「自分とおんなじ顔があるってのも、なかなか不思議な気分だな……」
「僕を見てたときの君にそっくりだぜ、この反応」
「こっ、……ここまで愛想よくはありませんよ俺は……」

「勿論リーバル様がおれの一番の憧れではありますけど、救援者テバ様もまた、俺たちの世界を救ってくれた英雄には違いありませんから!」とにこにこのTくん。

思出話、町案内、別の未来の復興状態と話は尽きない。

「あのっ!お願いがあるんですけど!」

 テバくんミラーマッチ対決でもしてもらうか。

『きみうつし』幻覚供養 『精算』テバテバ対面編のネタ④ 

◇原作テバくん交えて語らって、やくもくテバくんに原作テバくんを重ねて強制させてたことを自覚するやくもくリーバル。やっぱり好きだと思ってしまうし、どうしたらいいのか、ぐるぐる分からなくなる。

 話を聞きたがるTくんを何とか自宅へと帰らせてから、原作テバと二人で火を見つめるリーバル。

 意を決して「ねえ、これ。」と髪留めを差し出してみる。

「僕の髪を、結ってみてくれ。」
 
 怪訝そうな顔をするテバ
 沈黙に言い訳をすることもできず、リーバルは静かにもう一度言った。
「僕の髪を、結ってみてくれないか」
 声音が固いのも、緊張に顔が強張っているのも、自分自身で分かっていたが、どうか聞いてくれるなよと胸内に祈っていた。自分らしからぬ、なげやりで行き当たりばったりな行動だ。それでも、そんな祈りがこの男には通じるとリーバルは確信していた。
 テバは、リーバルがこだわる見栄も意地も読まないくせに、人の真剣さだけは決して間違えない。
 そういう男なのだ。

「その紐といつもの髪留めで、お髪を結うんですね?」

 そう言ってテバは、リーバルの手から髪留めと飾り紐を受け取って、鏡台の前に椅子を運んだ。椅子の後ろに立ち、振り向いて依頼人が座するのを待っている。

『きみうつし』幻覚供養 『精算』テバテバ対面編のネタ⑤ 

やはり、理由を聞いてはこなかった。リーバルは自分の懸想ごとが正しかったことに小さく胸が痛んだ。
 そういうところが、この100年、空に想ってやまなかった。あの不器用な愛弟子とはそこだけが反対で、だからこそ似ていると想起せずにはいられない。あの子は、見栄と意地を微笑んで見つめて、 
 ──ちゃんと分かっていたつもりだったのに。
「では、失礼します」
 一声かけて、するりと後ろ髪に指が通される。普段から櫛をかけ香油を塗って手入れしているリーバルの長髪は、リトの大きな翼の手櫛でも難なくまとまり、房に分かれた。
 リーバルのいつもの髪型は、後ろ頭に三つ編みが四つだ。上下左右均等に三つ編みの房ができるよう、髪全体に対して十二分の一の髪束を作る必要がある。
 かたん。テバが一個目の翡翠の髪留めを手に取った。
 形は保っているが、いかにも歪で不慣れな三つ編み。
「む……」
 かたん、と二個目。同じようなゆるけた三つ編みができた
 最初より手付きが鈍っているせいで、端から髪がほつれてゆく。
 三個目。とうとうリーバルは我慢できずに吹き出した。
「ふっ、くくく……ハハハッ! 下っ手くそだなあ、君!」
「わ、分かっていたことでしょう! わざわざ言わんでくださいよ! 」

『きみうつし』幻覚供養 『精算』テバテバ対面編のネタ⑥ 

「君は、こういうの不器用だったよなあ。弓の手入れにはあれだけ集中してるのに」
「勝手を知ってる自分のことならまだしも、他人の髪の質やら趣味やらは扱いが難しいですよ。餅は餅屋、髪弄りは床屋の領分でしょう」

 戦士のやることじゃない、とテバはそっぽを向いて開き直っている。

「そのわりに、こまこまと僕の世話を焼きたがるもんだから、僕の方も断るのも悪くってちょっと困ってたんだよ」
「そッ、それは申し訳ない。というか、言ってくださいよ?!」
「だって、僕のために、って自分の息子にも負けないキラキラした目で張り切っているんだよ?止めようにも気が咎めるってものだろ」
「本当に、その時に言ってほしかったですよ、そういうのは……」
「今ちゃんと言ったから良いだろ」

 あの頃は余裕ぶった大人のようだったテバのことを散々からかえるのが嬉しいリーバル。

「ほらほら、手が止まってるよ。早く残りも結ってくれなきゃ」
「くっ、後でこれで出かけるなんて仰らないでくださいよ……?」
「言わないったら。僕は人前に出る格好はきちんと選ぶもの」

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