『きみうつし』アンチエイジリーバルとやくもく生まれテバくんの幻覚供養ツリー
大厄災を退け、原作とは違うもう一つの世界線となったハイラル(以降やくもくハイラルと呼称)では、未来からの救援者として参じたテバとは別のやくもくハイラル生まれのテバが存在することになるのでは?という与太話を元にしたお話
原作世界生まれで救援者のテバ、やくもく世界生まれのテバ、の二人がいる。体験してきたことが違うのでハッキリ別人だが、いわゆる並行世界の自分で魂は同じ、みたいなやつ。
テバへの執着心の答えを出せないまま寿命が迫ってきたリーバルは、シーカー族の古代技術アンチエイジを利用して一つの賭けをすることにした。
それは此方の世界で生まれ育つはずの“テバ”を探しだして、あのときと同じ年頃の自分の姿でやり直して共にあることで、あのとき見つけられなかった答えを出す計画。
とかそんなん。
単にリーバル様のためのリーバル様のために在る少年テバくんが見たかった欲望の産物
『きみうつし』幻覚供養②
アンチエイジリーバルとやくもく産まれテバくん(以下Tくん)の関係性メモ書き。
基本的におにショタ(?!)だが、リーバルがめちゃくちゃ囲い込んだ負い目を感じているので、Tくんが望めば幾らでも下やってくれると思う。
ただしTくんの方が原作テバよりもリーバル様のお願い全部叶えるまで止まらない暴走機関車くんになってるので、結果としてはたぶん半々くらいなんじゃないか。
倫理観を備えてるだけで、感情粘度的にはだいぶ尽くし系ヤンデレってるのでリーバルが手綱を取ってないと危うさが原作テの非ではないTくん
リーバルにとっては、ようやく見つけ出した君だし、あのとき助けてくれた君ではないけれど色を失った孤独を埋めてくれたやさしい君だし、本当に真実誇張なく僕のためだけに生きて傍に居てくれるテバなので、めためたに甘やかしたい可愛がりたい。実際マジでテバにそっくり同じでかっこいいし強いし愛弟子だし、小さい頃からそばでお手伝い役に駆け回っていたせいか何と気が利く。あのときの君のように生意気なところが無いのは、少し寂しいけどね。
『きみうつし』幻覚供養③
やくもく生まれテバくん(Tくん)側は、元から大厄災の英傑伝説にめちゃくちゃ憧れて戦士を目指している憧憬ボーイなところに、幼少期に族長老リーバル様に見初められて側仕え髪結いのお役目もらったため、その日からずっとリーバル様大好き!拒絶されるまではお側に在ります!なにこにこピュアくん、リーバルの良心にダイレクトアタック。
あの日からの憧れた人、美しい人、俺の夢、俺の全てをかけても輝いていてほしいしそのために力を尽くすと誓った人なので、めちゃくちゃ大事にしたい。あの人の孤独を癒せるのなら、俺は、誰かの代わりだって構わないんだ。俺は、あの人の命かけた戦いのおかげでここにあるのだから。原作テバにも増してリーバルに心酔しているのをひた隠しにしている危うい青年くん。
昔から心酔がヤバいので、幼馴染みたちがめちゃくちゃ頑張って良識を叩き込んだため、ぎりぎりヤンデレではないし、自分の勝手な決心を明かす気はない。
そういうわけでリーバルは知らないままだけども、このTくんは昔から自分が一番リーバル様のお側にいるためにってめちゃくちゃ色んなこと頑張ってきてるのでかなり独占欲求があるよ。
いつでも身を引きますみたいな顔しといてでもリーバル様の一番は譲りたくない「本物のテバ様以外には絶対に負けない」やつ。
『きみうつし』幻覚供養④族長様とTくんの出会い
《あらすじ》
リトの族長として視察に来たところ、練習中の子供達が誤って打った流れ矢が飛んで来たので、その流れ矢をわざと避けずに髪飾りにぶち当たったところを風で捕まえて返しながら「ああ困った。髪留めが壊れちゃったから結い直さないと。誰か手伝ってくれる人はいないかな?」などと言って憧れの人に粗相をして蒼白になっている幼気な少年Tくんをナンパお持ち帰りしていく族長レバリ第一話
《出てくる人》
族長リーバル様:未来に帰っていったテバに未練がありあり。プルアのアンチエイジ研究に出資しており、揺り椅子で族長引き継ぎ書類を作りながら技術確立の報を待っているところ。
やくもく産まれTくん:何も知らない。英傑伝説や厄災物語への憧憬は人一倍の戦士を目指す少年。族長様?カッコいいよな!大好き!
族長リーバルの側近たち:真面目な方とチャラい方。いつもお菓子くれる方とテバが気を使わなくて良い方。真面目な方はテバに似てるから選ばれたし、チャラい方はテバに全く似てないから選ばれた。
講師役のリト隊長:子ども達に戦士のお仕事について体験紹介する簡単な業務の筈が、何故か当日になって急に族長様が視察に来るわ、ヤンチっ子が(※Tくん)が弓を暴発させて族長様の方にぶっ放すわで泣きたい。
『きみうつし』幻覚供養⑤族長様とTくんの出会い
普段は「僕の教えられることは全部書物にまとめてあるから言うことは無い」とか言って教鞭取るのを避けるのに、春先の見習い戦士の訓練が始まる頃に「今年は白毛金眼の子どもがいる」と聞くとふらりと顔を出す族長様と(分かりやすい人だなホント)と思いながら黙ってついてく側近。
「族長様ゾーラにもゲルドにも顔が利くんでしょうちょっと良い女の子紹介して下さいよ」と縋る側近くんは無視するけど「族長様だって若い頃モテたんでしょ必勝ナンパ術とか教えて下さいよ」と言うと「ナンパする必要が無いから知らないねあと僕は今もイケてるから」と拳骨が飛んでくる。
視察先で監督役を振り切って弓矢で大暴れしてるTくんを見つけて「気が向いた、ナンパのお手本みせてあげるよ」とわざとその暴発した矢が自分の髪留めに当たる位置に立ち、憧れの人の髪留めを壊して顔面蒼白になったTくんを宥めて言いくるめて連れ出した族長様。
「それはもう人攫いのやり方なんですよナンパじゃなくてね」
「あの子が髪留め壊した代わりに髪を結ってくれるって言うからお願いしただけだよ」
「健気な子供の憧憬を踏み倒して囲おうとした悪い大人が何か言ってる!」
「何のことかな。減給処分がお好みかい」
「ひでえや」
ちゃんと夕方には家に帰した。
『きみうつし』幻覚供養⑥族長様のTくんナンパ前編
「今年もいましたよ~白毛に金眼の」
「ふうん。見に行こうか」
「ずいぶん威勢の良いやつで、ほとほと手を焼いてるとか」
「ははっ!リトの戦士は度胸がなけりゃ戦えない。なかなか見込みがありそうじゃないか」
◇視察に行くか~!で訓練場へ
リトっ子の訓練指導するリト隊長に挨拶しようと思ったら空気を震わす怒鳴り声
勝手に弓を持ち出して引こうとする少年テバくん!
「もしかして、あれかい?」
「みたいですねえ。」
「へえ……あの子、名前は?」
「たしか──……」
わちゃわちゃ取っ組み合ってるリト隊長と少年テバくん
「──なるほどね」
ふっと一瞬だけ眉を潜めて微笑むリーバル。
「気が向いた。ナンパのお手本、みせてあげるよ」
すっと片手を上げて止まるリーバル
あれ?なんで手を、と側近が疑問に思うまもなく
びっ!と少年テバくんの弓が暴発する
「え?」
顔の横を通りすぎる矢にも不敵に笑うリーバル。まるで分かっていたみたいに。
「あーっ!!!」
矢の飛んでいく方を見てなんてことをと顔真っ青のリト隊長とテバくん
がきん!!とゾクチョー様の翡翠の髪飾りを撃ち抜いてすっ飛ぶ矢。はらりと広がり落ちる群青の髪。
『きみうつし』幻覚供養⑦族長様のTくんナンパ中編
しかしゾクチョー様の操る風で髪飾りも矢もふわりとゾクチョー様の手に収まる。
「ぞっ、族長様!!申し訳ありません!おっ、お怪我は……!!!」
駆け寄るリト隊長を片手で制して、すっとテバくんに近づくゾクチョー様
「打ったのは君だね?なかなか良い射を撃つじゃないか。その歳でハヤブサの弓を引ききる腕力も申し分ない。」
「ご、ごめんなさ、……え?」
「はい、矢は返すよ。ついでにコレもあげる。壊れちゃったからね。僕の髪留めにはもう使えないけど、削って整えれば、君の帯玉くらいにはなるだろ。」
ほら、と砕けた翡翠を少年の手のひらに転がす。
「結構きれいだろ?」
「あ、はい………、じゃなくてっ!あのっ!俺、ごめんなさい!ゾクチョーさまの、髪留め……壊してしまって。」
「べつにいいよ。昔から使ってたってだけで、そんなに執着があるわけでもないし。……ああでも、このままの髪だと、仕事の邪魔にはなるかもな……」
ううっと青ざめて俯くテバくん。その顔の横に下がっている髪留めがキラリと光り、リーバルの目に留まる。
「あれ、君の髪留め……木じゃないね。ヒスイでもない……これは、コハク?」
「はい、父ちゃんが、木製だと俺が暴れてすぐダメにしちまうからって、特別に……」
『きみうつし』幻覚供養⑧族長様のTくんナンパ中編
「うちの父ちゃん、テバ様のファンで、テバ様にならって俺の名前をつけたんです。琥珀の髪留めも、おんなじテバ様の由縁で」
「ふうん……テバ、ね」
ぴくりと眉を動かす族長様。しかし、深く追求はせずに、ぽん、と少年の頭を撫でる。
「なかなか良い品だ。大事にしなよ。それじゃ……」
踵を返す族長様の後ろ頭に揺れる翡翠の髪留め達を見て、はっ!とひらめくテバくん。呼び止める。
「あ、あの!ゾクチョーさま!おれ、お詫びに髪結いのお手伝いします!!」
「髪結い?」
「髪留め、壊しちゃったから……その、そうだ、これ!」
自分の琥珀の髪留めを外して差し出すテバくん。
「これを、ゾクチョー様の翡翠飾りの代わりに!」
あらま~っ!(おいおいおいプロポーズのお決まり文句じゃねえの、ガキは知らんだろうがねえ……)と面白がって見守る側近ズ
「そうか……お詫びだって言うなら、受け取らないのも悪いね。じゃあ、せっかくだし結うのも君に頼もうかな?」
「お、おまかせください!」
「じゃ、ちょいとこの子借りてくよ。いいよね」
「は、はい、構いませんが。」
「あ、それと今日の執務は休むから。急ぎの用件以外は回さないでくれ。よろしく」
とウインクしてテバくんをお持ち帰りするゾクチョーさま。
『きみうつし』幻覚供養⑨話構成の全体メモ|い
1話 リーバルの髪を結うお務めに励むテバ少年
リトの村の少年テバは、毎朝、村の螺旋階段を昇って族長様のお部屋を訪れる。それは彼だけに任された仕事であり、彼が自分自身に関することで一番に誇らしく、宝物のように思っている時間──族長様の髪を結う役目を果たす、朝の日課だ。
>1話~3話:族長爺のリーバルと少年テバくんの話
大厄災を経てリーバルがどんな立場になったか。
復興・発展したリトの村の様子。
テバくんの家庭と友達周り
リーバルの側近たち 真面目な方とチャラい方。いつもお菓子くれる方とテバが気を使わなくて良い方。
リトの英傑と疾き救援者の伝説
コログが見えてびっくりするテバと笑いながら友達を紹介してくれるリーバル爺
結うのが上達するテバくん
式典用に別のひとに髪のセットを頼むリーバルに焼きもちをするテバくん(この日はお仕事お休みね。と言ってからむくれちゃって機嫌が悪くてどうしたんだろう?からの、プロの髪結い役と一緒にやってもらうところ見て勉強する、今後、戦士の技術とは別に此方の髪結いプロにも師のように通って教えてもらうことになる)
『きみうつし』幻覚供養、1話の雑冒頭
「もう!起きてるの?いつものお役目の時間でしょ!」
母に起こされて、飛び起きて、ばっ!ばっ!と大事そうに髪飾りを抱えていく少年。
途中水溜まりでちょいちょいと身なりをを確かめる。
──おれは少しだけ特別なこどもだ。
「なんだテバ、また族長様のとこかあ?よく続くなあ。勉強の方は半刻と続かねえのに」
ゾクチョー様は本当に凄い方なんだ!一番カッコいい戦士で、おれのソンケイしてる人だ!
──そして、おれはあの人の「カッコいい」をつくる手伝いができる。
駆けてゆく少年の横顔に、きらりと金継ぎ翡翠の髪留めが光る。
「ゾクチョー様っ!髪結いのお手伝いに来ました!!」
お部屋に見当たらないと思ったら釣床から背後にすっと降りてくるリーバル。
「おはよう」
「わっ!お、おはようございます!」
あくびをしながら、少年の髪留めに目をやるリーバル。
「あれ……それ、僕の翡翠じゃないか?」
「あ、はい!そうなんです、こないだゲルドの商人が来たときに、父ちゃ……父が、連れてってくれて。これなら直せるかもって」
「なるほど、溶かした白金を注いで欠けを埋めてるのか」
「金継ぎって言って、今ゲルドで流行りなんだそうです」
『きみうつし』幻覚供養、1話の雑冒頭の後半
何やらソワソワとしている少年テバくん
「お、お気に召したなら、此方をリーバル様のお髪に結いましょうか!?」
これが言いたかった。あわよくば返そうというつもりだった。これならば、あの時の粗相の始末をつけられるのではないか──。
「君が壊したんだから。それはもう君のだよ」
「うっ!!」
おれがゾクチョー様のお手伝いをするようになったきっかけは、あんまりかっこよくない……。
とナンパ回の回想になる。
1話目では老体のくせに今でも現役バリバリで前線に出る族長リーバル様と族長様に憧れる少年テバくんの日常お披露目。
テバくんは髪結いの後に英傑様や戦士たちに訓練に連れてってもらうか、村のじい様のとこ行って厄災戦争のお話を聞きたがる。
キンカンじいは村でももう少ない厄災戦争の経験者の一人。
今日もリーバル様の話かがききたいのか?
ううん、今日はもう一人の戦士の話がいい!
ホッホゥ、「未来からの使者殿」の話じゃな?
うん!
お前の名前の由縁となったお人じゃな、テバ。
そんな感じ。