本好き31巻の話
フェルディナンドのプラグマティズムって、冷徹とか素っ気なさの根っことして理解していたけれど、どちらかというと動物的というか……いや何ていうのかな……倫理や常識といった固定観念を取り払って力ずくで希望を叶えるための思考、にかなり近いんだな〜……と思った。
猛獣っぽい、とTwitterで連呼したのは、そこら辺ですね。手段を選ばない、という言い方もできるけれど、どちらかというとなりふり構わない、がかなり近いなと思う。
ロゼマちゃんが飛んだ先の過去の貴族院のフェルディナンドってきっと手負いの獣みたいなんだろうな、と多くの人が思っていると想像するのだけれど、そういう野生動物感、手懐けられてない感、って何処から来るのかなとか思った時、結構彼のプラグマティズムと手懐けられてない感は近しいものとしてあるよな……なんて思いました。
本好き31巻の話
いやこれ上手く説明できないな。上手く言えないんだけど、マジで野生の獣感あったよね……狼とか、豹とか、肉食獣系の……。
あんまり手懐けられてない、文明や社会規範に去勢されていない感じがする。貴族社会で生きてきているのだけれど、どこかアウトサイダーな感じというか……。単に騎士っぽいとか、戦い慣れしている、とかじゃなくて、貴族が「人間ってこんな風に戦うよね」と思うものの外にはみ出しているというか……。
うーん、どれも良い言い方じゃないな。
知謀策略のオンパレードなのだけれど、結局のところ彼は(ローゼマインの為に)ジェルヴァージオに勝ちたい、ジェルヴァージオを抹殺したい、以外のことを考えていなくて、そのために寸分の隙もなく振る舞うので、その「隙のなさ」「最短距離」「躊躇いのなさ」「罪悪感のなさ」が、肉食獣の狩りみたいに見えるんだ、ということではある。
めちゃくちゃピュアに「滅びろ」って思っているからというのはあるかも。相手の事情とか心底どうでも良いし関心もないし心も揺らさないし、とか。
うーん、もっと良い言い方を見つけたい。