ぬいペニショックという言葉が数年前にTwitterでバズって、案の定噴き上がっていた。身近にこういうことがよくある自分としては、最近でも頭を悩ませる切実な問題だったりする。
これは「ぬいぐるみペニスショック現象」という概念で、正式名称ではなく、おそらく最初の発言者による命名でもなく、ミームと化すまでの間に男性側から造語されたのだと思う。
仲の良い男性と思っていたが、ある日突然好意を向けられることに対して嫌悪感を抱くことで、この嫌悪感は「かわいがっていたぬいぐるみに突然ペニスが生えてくるようなもの」と説明される。
これは女性側からは共感するツイートが多く見られたものの、案の定アンフェ界隈が噴き上がっていた。いわく、「男をぬいぐるみ扱いして人間扱いしていない」とか、「なんでもペニスに繋げてる女性様」とかであった。
もちろん、ミサンドリーを拗らせた界隈の人に取り上げられることが多いし、男性の性器予呼びはミサンドリーや反出生主義の女性に多いが、これはかなり正鵠を射る表現だと今でも思う
これについて理解するとき、男性と女性とでは異性と過ごす好意の感覚がまるきり違うことを認識する必要がある。
噴き上がってる男性側はミソジニー・反フェミ・インセルを拗らせた人も多いだろうから、反射的に男性が攻撃された→自分が攻撃されたと思ったのだろう。毎回、短絡的で文脈を理解できない人らだと呆れるのだが、今回はそれは主題ではないので省く。
男性は女性と食事や遊んだりするとき、常に性的な欲求、つまり下心を抱えているのに対し、女性は本当に「男性の友人」のつもりで接している。この感覚の差は大きい。
女性は男性と遊びに行ったり飲みに行くのに、別に性的な欲求はない。当然相手に好意がなければそういうことはしないが、趣味などが合う対等の友人のつもりであったりする(例外もあるだろう)。
だから、単純に付き合うのが楽で心地いい友人と遊んでるつもりのところへ、突然、性的な好意を寄せられて気持ち悪いと感じ、急に冷めてしまう、2度と会いたくなくなるといったことが起きてしまう。
このときの女性の心理状態が、「かわいがってたぬいぐるみに突然ペニスが生えてきて自分に向けられる」と感じるところだ
その恐怖を克服できるのが「害のない男性」のように感じる会話のコミュニケーションだったりするんですよね。この人は自分に害を与えない男性であり、友人として付き合えるだろうと認識できた男性と、ようやく会話したり食事に行ったりできるわけです。
だから急に色気を出されてその関係性が壊れるというのはよくある話で「おともだちでいましょう」と女性がよくお断りの際に言うのは当然なんですね。
男性は女性とは友だちになるつもりはないから、なんだそりゃと思ってしまう。ここで男女の感覚の断絶が起きてる、とはっきり分かりますね
でまあ、何が言いたいかというと、最近自分もまたこういう状況で困っている、とくに先輩なので困っている、というだけなんだけどね。
昔からぬいペニ現象はよくあって嫌悪感を抱いたりセクハラされていやな思いをしたりは多いんだけど。
本当に、身近な先輩でよく飲みに行ってたから余計にショックだわ。
こういうときにはしばらく距離を置く、というのが正しい対応ですが、先輩なので無視するわけにもいかないという、これまでの関係性の積み重ねにかえって縛られてるという状況。
まあ今日はスタジオリハなので、余計なことを考えずに歌ってきます