坂下昇『アメリカン・スピリット』
「ツイン・ピークス」リミテッドシーズン観てて「あー、はいはい複式夢幻能複式夢幻能」と思いつつも逆にセカンドシーズンまでの主題がいまいちピンときてなかったので積んでいたこの本を読んだ
メルヴィル全集の訳者だけあって面白かったし、ツイン・ピークスの舞台でもある北部アメリカに根強いピューリタニズムと著者のいわゆる「トーマトロギア(原罪意識の裏返しとしての神隠し)」、彷徨う幽魂が乗り移ると悪人になるとされる民話、開拓民にとっての「背後の森backforest」などなどから何となくツイン・ピークスで描きたかったであろうアメリカニズムが摑めたような気がした