今、大きな授業を複数の教員が担当するのを取り仕切っているのですが、大学院生には、難民キャンプ育ちで壮絶な思いをした人がいて、おそらくガザのニュースで、PTSDみたいにトラウマが蘇っているんだと思うのですが、10日ほど前に、急にその心のうちを打ち明けてくれました。もう大学も辞めたいほど追い詰められていて、ゆっくりと2人で話をしました。

今日は今までにないほど、自信たっぷりに教壇に立ってくれて、ちょっと安心。授業が始まる前に応援しに行ったら、肩をギュッとハグされた。

ゆっくり話したあと、気分が楽になったって、先程、メールでお礼が来たけど、私がお礼を言いたい。ジェノサイドを止めることが出来ないちっぽけな一市民であることが自己否定に繋がるくらい悪化しているので、ちょっぴりでも他人の役に立てたことで、空っぽになりそうな心に温かさが入ってきた。

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いま丁度『教養の再生のために』(加藤周一、ノーマ・フィールド、徐京植 影書房)を読んでいるのですが、「9.11でアメリカがイラクの泥沼に突っ込んでいくのを止められなかったのは、アメリカにおける教養教育(リベラルアーツ)の失敗ではないか」という徐さんの言葉に、ノーマ・フィールドさんが答える姿勢が、どことなくJapanProfさんのお気持ちに重なって見えます。

「近代史は教えてくれます。国家は経済難を戦争で解消しようとする、と。そして戦時体制を準備するために欠かせないのが無批判な愛国心、ナショナリズムです。愛国心をあおり立てることによって階級間の矛盾や福祉の削減から市民の目をそらすのです。現在のアメリカはもちろん、日本でもその傾向が進行しています。国家が戦争を利用して押し付ける団結とは違う団結を市民の教養として想像することが切実な課題ではないでしょうか」(ノーマ・フィールド、p62)

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