とすると、1982年にゲルニカ『改造への躍動』が出た頃は、もうついていけん……となった人もいたんだろうな。

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1986年に、いとうせいこう&TINNIE PUNX『建設的』が出たとき、「えっそっちに戻るの? 「建設的」なほうへ戻るの?」と戸惑ったと弊社社長は言っていた。でも「東京ブロンクス」に「デッド・テック」とかでてくるから、80年代前半から継続してはいるのかと思ったらしい。なるほどねえ。

「既得権益」とされるものへの憎悪、歴史的には「部落解放同盟」とか「在日特権」あたりからはじまって、そのたびごとに恣意的に敵を替えつつ現在にいたる感じか。
アテンションつーか火をつけて回るビジネスが成立してしまったので、それ専門のガベッジ野郎が次から次へと出てくる。

こうした〈叩かれてきたもの〉の歴史的変遷をたどったのが、能川元一さんとの共著『憎悪の広告』なんですよね。ターゲットとされたものへの攻撃の執拗さと定着度合い、その反面にあるターゲットの移ろいやすさも含めて、クソい右派論壇誌の広告から可視化していくという企画でした。

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