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日記 

ひと月ほど前からまた夜中に台所が荒らされるようになった。乾物入れのかごを床にぶちまけてきなこの袋をかじってあったのが最初で、その後も三角コーナーの生ゴミがたびたび散らかされる。いつものネズミかと思ったが、痕跡から読み取れる行動パターンがネズミとは微妙に違う。ネズミにかごをひっくり返すほどの力があるとは思えないし、生ゴミを漁るのもこれまでなかった特徴だ。ぼんやり浮かび上がるのは猫より小さいくらいの雑食性動物。同居人が自宅付近でのたのた逃げていくハクビシンを目撃し、一気に容疑者が絞られた。最近ホシはますます増長し、鶏ガラスープの缶に噛み跡をつけたりだしがらの鰹節を食べたついでに外までゴミを撒いたりしている。灰色の毛を残していったためほぼ確定だが、まずは姿を確認しようと同居人が仕事先からフィールド調査用のカメラを借りてくることになった。うちの台所ってフィールドだったんだ。害獣には困ったものだが、今は訪問を心待ちにしている。

続き 

台所の陰に頭を抱えてひざまずくと一拍遅れて熱波が来た。熱波を浴びながらここで死ぬのだと思い、モシカを書ききれなかった、小説家になれなかった、とまっさきに思った。しかしほどなくして熱波は収まった。みんながあちこちから這い出てきた。頭髪は焦げて固まり、あちこちに火傷をしていたが死んではいなかった。そのあともしばらくして余波のようなものがあった、それは列になって走る長い木の杖のようなもので、足の裏をひどく突き刺したと思ったがそのような傷はなかった。呆然としたままマンションの下に降りると、小さな炊き出しのトラックが来ていた。長机の前にパイプ椅子が3脚置いてあり、眼鏡をかけた白衣の男が座っていた。話しかけると「落ちたものが何かは知っている?」と注意深く聞き、うなずくと「どんな影響があるかはわからない」と言った。「2、3日で死ぬかも知れないし、数カ月後か数年後かもしれないってことですね」と訊くと「長く生きるかもしれない。わからない」と答えた。男の顔は左半分が緑色にくすんでいた。私の片腕も肌が緑色がかっていた。落とした者たちの間では、あれは「最高傑作」という名で呼ばれているのだ、と誰かが教えてくれた。

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続き 

とにかく何か食べ物を買って家に帰ろうと途中でコンビニに寄ったが、そこの駐車場にいる人達はにやにやした訳知り顔を向けてきて、なんとなくこれから状況はもっと悪くなるような気がした。両親の住むマンションに戻ったが、車で15分ほどの距離で虐殺が行われている状況でどうするべきか答えは出なかった。軍勢が攻めてきているという話もあり、その場合マンションのような集合住宅は略奪をするのに効率的な場所だからまっさきに狙われるような気もした。しかし今晩は休んで明日考えようということになり、夫婦も一緒に泊まった。朝早くに目が覚めてリビングに行くと全員が起きてきていた。昨日の続きを話していると窓が突然ひどく明るくなり、瞬時に何が起きたのかを誘って「逃げて!」と叫んだ。自分でも少しは光線を防げるだろう台所のカウンター裏へ飛び込んだが、間に合わず窓の外の風景を目にした。地平線のはるか手前に光の柱が立っているのだった。そのせいで見えるものはみんな金色に見えた。

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夢(虐殺と戦争の描写) 

私と父と母と見知らぬ外国人夫婦が一つのボックスカーに乗って出かけていた。行き先はたぶん退屈な地元の商業施設といったところだった。道がひどく渋滞していることに気づいて、運転していた夫婦の片割れが眉間にしわを寄せた。車間距離を詰めるようにしてビルの立ち並ぶ都市に入ると、そこでとうとう動けなくなった。祭りか何か人の集団が居並んでいるところに突き当たってしまったのだった。後部座席の窓に顔をくっつけるようにして前方を見ると、地面に黒い巻き毛の頭と褐色の肌をした子どもの頭が見えたが、その先が何にもつながっていないことに気づいて目を疑った。全身が凍りついて、同時に力が抜けた。よく見るとあたりは血だらけだった。斬首された人々が折り重なって倒れていた。片膝立ちになったまま事切れている首のない死体に、サイズの合わない首がちょこんと乗せられていた。周囲の人影が放つ気配から察するにそれはそういうユーモアらしかった。とんでもないことが起こった、起きてはならないことが起こってしまった、とようやく察して、私たちは即座にUターンした。反対車線に入る時、その集団にとって敵か味方かわからない隊列とすれ違い、肝が冷えた。帰る車中にスマホでSNSを見たが大混乱で状況が掴めなかった。

思い立ったが吉日で今日命の母ホワイトを買って帰ろうかな…という気持ちと、BFC5を「死にの母」で戦った翌月に命の母に頼るのは面白すぎるからもう少し時間を開けたいな…という気持ちがある

冬の陰々滅々とした気分を吹き飛ばすため、銭湯に行きました サウナも入りました # お風呂ドン

信じてもらえないかもしれないけど、ここ数日部屋がまた一段と寒くなって、嫌だなあストーブもぜんぜん効かないしと思っていたら、窓、開いてました ずっとです

久々に脱出ゲームをしていて思い出したけど、Rain Coatというレーベルがカッパとサメの登場する脱出ゲームのシリーズを出しています。サメちゃんの造形がかなりサメちゃんで、伊藤なむあひ「ひとっこどうぶつ」ファンにはなんだか嬉しい組み合わせ(ただし薄段ボール色の肌の動物は登場しない)
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今日まじで全身の血液がゼリーみたい

なんの努力もなしに9時間半寝てしまうとさすがにワタシどうなっちゃうの~~!?の域に入ってくる

11/26の日記(BFC関連以外) 

・オカダヤ生地館
小学生のぬいぐるみ職人スーさんの型紙が手元にあってずっと作りたいと思っているのだが、理想のフェイクファー生地が見つからずのびのびになっていた。オカダヤ生地館は商業施設の3・4階がまるごと生地の専門店になっていて、サテンだの麻だのプリントだの種類分けされて並んでいた。とにかく種類と量がすごい。作例として本格的なセーラームーンの衣装などが置いてあった。フェイクファーのコーナーもあり、「毛足が長くて色はネイビー」という私の目当てにぴったりくる生地がちゃんとあった。アプリを入れたら20%引きになるキャンペーン中でラッキーだった。しかし明らかに生地が余りそう。クッションでもつくるか、それともぬいぐるみに子分を作ってやるかな。
・崎陽軒のシウマイ弁当
これは買えなかったっていう話なんだけど、シウマイ弁当って前々から食べてみたいなと思いつつ一度も買えたことがない。横浜に行った時も売り切れだった。大体ぎりぎり終電まで遊んで帰ろうとするから買うタイミングがないのだ。私も食べる順番に迷ったりあんずに戸惑ったりしたい。
・舟和の芋ようかん
シウマイ弁当が買えず芋ようかんに矛先を変えた。思ったより芋寄りでおいしい。ようかんに化けた芋って感じ。芋金貨っていうのも食べてみたい。

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11/26の日記(BFC関連以外) 

ほぼ日帰りとはいえあちこち行ったのでメモを残しておこうと思って。
・松本湯
落合?東中野?にある、日曜だけ朝からやってる銭湯。バスタ新宿に朝早く到着し、やることもないので40分くらい歩いて行った。新しくてきれい。受付にドでかいスッポンモドキのかめきちがいる。銭湯につきものの富士山の絵がなくて、かわりにでっかい液晶があり、入浴の諸注意だとか焚き火や小川の映像とか、さりげなくシャンプーのCMが流れてるのが地味な未来って感じで面白かった。
・アーガン
銭湯に向かう途中通った大久保にインドやネパールの食料雑貨店がたくさんあり、面白そうだったので評判のよい店を探して入った。スペシャルタカリセットは量が多いしちゃんと辛いので食べていると頭の中が明るくなった。ダルが優しかった。大阪のスパイスカレーって見た目も味も派手めに整えられているんだなということがわかった。会計しようとしたら、50代の女性がやってきて「◯時までに物を受け取ってほしいと言われてきました。大事なものです。〇〇さんを出してもらえますか」とだけ繰り返して頑として動かず、なんだか芝居っぽかった。新大久保あたりはとても活気があって、見たことない惣菜やスパイスが売られていて面白かった。これで人が少なければもっといい街なのに。

BFC5決勝作品、何よりも先にタイトルが決まったんだけど、たぶん「夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。お会いしましょう」(穂村弘)が根底にあったのではないか、ということにさっき気づいた

8時間半寝たけどまだ眠れそう。余韻にひたっていたいけど少し仕事したよ…

カフェイン摂ったのに というかいい加減耐性できてるのかもしれない 今週はやめてみよう

新幹線の中でお返事して仕事のことをちょっとして…などと算段していたのに気絶してしまい体感30分だった

大久保のアーガンでスペシャルタカリセットを食べてお腹がはちきれそうになっている間にBFC5で優勝していました

蜂本 さんがブースト

野咲さんの執筆秘話おもしろい。赤の他人と喋り力が高すぎる

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