『百年の孤独』コスパよし説が愚の骨頂であることをついでに説明しておくと、あの本をコスパがよいと思えるのは読書家だけで、コスパというワードに反応するような層や、そもそも読書慣れしていない層に対しては、むしろ逆効果になる。だっておもしろくないもん、あの本。というか大多数の人間は本をおもしろいものとして思えないので。
コスパがよい!で大衆にウケようとしたのかもしれないが、その釣り方で釣られる層にとって『百年の孤独』はあまりにもコスパは悪く、ゆえに騙されたという感覚にしかならない。
ちなみに大多数がたのしく読める本は字が(少)ない本だよ!『たぶの里』とかね!こういうのをコスパがよいと判断するかどうかはわからんけど!だからコスパという尺度自体が本との相性悪いよね!
読書離れを止めたいのなら、真摯に本を、そして本を読むということがなんたるかを紹介することだよ。本を読むのは大変だし面倒だし読み終わったのにおもしろくなかったなんてこともあるけどね、ということをちゃんと説明しないとね。そういう負の面を誤魔化して嘘ついて楽しい楽しいアピールだけしても、詐欺にあったと感じてしまう人を増やすだけ。