どこまでが本人の意思によるものかはわからないけども、ちょっと前に三宅夏帆が『百年の孤独』をコスパがいい本としてTVで紹介したのを知ったとき、本の世界はひとつラインを超えてしまったのだな、と感じたのを思い出す。バズること=ウケのよさを狙うことで本末を転倒させてしまう、ということの象徴的な例としてあげてよいと思う。モラル崩壊を厭わない、もっと酷いものがこの社会にはたくさんあるわけだけども、目立たない=わかりにくいけど重要な一例ではあるはず。
ちなみに大多数がたのしく読める本は字が(少)ない本だよ!『たぶの里』とかね!こういうのをコスパがよいと判断するかどうかはわからんけど!だからコスパという尺度自体が本との相性悪いよね!
もう少しわかりやすい例を出すと、隆祥館書店の取次糾弾ブログシリーズとかもそう。あれもウケ狙いに飲み込まれている。善悪敵味方をキレイに分けて、エモーショナルにコーティングすれば一丁あがり。