出版業界内における権威主義の筆頭がジュンク堂の福嶋氏による「言論のアリーナ論」で、これが本屋のヘイト本に対するスタンダードor理想の態度としてみなされたまま10年以上が過ぎている。これが崩されないと状況は変えられない。しかし業界内に長くいる者ほど「福嶋さんが言うのだから」で思考が止まってしまう。止まったままずっといる。差別やヘイトに対する姿勢、あるいは言論空間そのものに対する姿勢が、福嶋流アリーナ論で「100点満点」だと判断して、そこで終わっている。

書店を民主主義の場=言論のアリーナとして成立させるのならば、その前提条件としてセーファースペース=誰もが参加できる場所にしなくてはならないのだけど、その意識を持ってアリーナを作ろうとしている者などほぼいないのが出版業界の現状でしょう。言論のアリーナ=言論の自由とセーファースペースは対になる概念ではない。後者を成立させ(ようとし)なければ前者は成立しえない。

From: @gucchi_penguin
fedibird.com/@gucchi_penguin/1 [参照]

言論の自由を「強者のみが参加できる場」にしてしまっていることに気がついていない者らが考える、言論のアリーナ。これが出版業界の(なかの知的エリートの)スタンダードです。

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言論のアリーナもセーファースペースもどちらもユートピア的なものなので、達成可能な目標ではない。しかしだからこそ達成を目指してベターを積み重ねなければならないのだけど、前者を掲げてそれで満足してしまってもエリート感が出てしまうし、なにもしなくてもいいので、楽なほうに流れていく。

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