しんぶん赤旗に石川優実氏による過去に性風俗産業に従事したことについてのインタビューが載っている。そのことについてセックスワーク イズ ワーク論者が赤旗と共産党に文句を言ってるが、共産党支持者の人たちは、石川氏が話されている内容と、文句つけてる連中の発言を読み比べて(その連中の肩書もよく見て)、自分の頭でよく考えてみることだよ。
加害者の弁明を被害者の声を利用して正当化している連中の発言を聞いて、何も思えないのなら、自らを左派と名乗るのは、金輪際止めたほうが良いと思うがね。自己決定権中毒の行き着く先は究極の自己責任化社会だ。今の日本が、半分足を突っ込んでいる荒涼たる社会だよ。まあ党としてそこを目指している、というなら、何も言いませんが。どうせ支持者でもないんでね。
俺はフェミニズムをしっかり学んでいるわけでもないんで大した話はできないが、そこがわからなくてもだよ、一般論として、ユダヤ教、キリスト教的価値観の上に立って、セックスワークを非道徳であるとしてそれゆえに従事者を蔑視する、という姿勢は人権を損なっている。そうして植え付けられたスティグマを解き放ち、性を解放しそして皆で自由になる、みたいな話はさ、ポルノビジネスが隆盛を極めだす1970年代辺りから始まったピンフらが編み出した手垢つきまくりのプロパガンダ、情宣の類でしかないわけで、そんな話を21世紀も中頃に差しかかりつつある今になって、最新の知見みたいにして、知的階級の連中から聞かされるのは、たまったもんじゃないんだかね、俺としては。
そんな年寄りらの戯言に寄りかかってる暇があるなら、目の前に広がってる性搾取、性暴力の実態と向き合いなさいよ、左翼を自認するならば。究極のネオリベだろ、性産業なんちゅうものは。