Twitter見ていて少し気になったけど、パリ五輪の女子ボクシングの件は基本的にトランスジェンダーの問題とは少し違う。全く違うとは言わないけど。これはIOCという組織の持っているいい加減さと、女子のトップアスリートの中にDSDの人たちが有意に多すぎるところに問題のコアがある、というのが私の認識だ。
こう見えて(どう見えているかは知らないけどw)長年格闘技系に関わり合って(競技者としても関わりがあったので)きたこともあり、女子ボクシングに関しては発足当時から見てきたけど、世間との戦いという部分もありつつ、まずリスクマネジメントの問題があって、本当に長い間の議論があって、そしてその対策も施されてきて、選手、関係者たちの不断の努力の積み重ねがあって競技としてここまできた道のりがある。女子ボクシングと安全性という問題は競技の根幹に関わる話であり、ここは絶対に譲れないところであるにも関わらず、国際ボクシング連盟が参加を認めない決定を二度もしている選手が五輪の場に出てきたのか?この問題はここに収斂される
具体的に言うならば、IOCが国際ボクシング連盟が行ってるテストをしない理由を知りたいわよ。男性として生まれ、思春期を男性として育ってきた人がテストステロン値に関わらず女性の試合に出られないことになると、同じプロセスを経たテストステロン値が下がったトランス女性も女性とカテゴライズされている試合にはでられなくなる。
「今風」の言い方ていうところの「出生時に割り当てられた性別」が女性で自分を女性と信じて生きた人でも、性別検査の結果男性であり、男性として生育されたのなれば、失格ということになれば、トランス女性も失格になる。つまりこのツリーの最初に書いた「基本的にこの件はトランスジェンダー問題とは関係ないか、全く関係ないとも言えない」としたのは、この構図が背後に見えるからだ