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この記事を読んで、そう言えば日本のホテルや旅館で身分証明書を見せるという場面に遭遇したことがないな、と思い出した。

ヨーロッパでもタイでもオーストラリアでもホテルに滞在する場合は、必ず身分証明書提示を要求される。現地のひとたちでも、だ。
だから、日本のように「外国人に見えるひとたち」だけへの要求ではない。現地に住んでいるひとだったら運転免許証で事足りるし、なかったらパスポートだ。どちらも写真つきなので。

だから日本のようにあいまいな判断が入り込む余地がない。わたしが外国人に「見えない」から身分証明書提示を求められない、というのはおかしな話だ。

実はこのあいまいな判断は数年前に日本の銀行でもあった。→続く
newsweekjapan.jp/pakkun/2024/0

車椅子の母を連れてりそな銀行に行ったときのことだ。カウンターで預金引き出しのフォームを提出したわたしの顔を見たスタッフが「あの、大丈夫ですよね。こうい
う高額現金の引き出しは本人様でないと…」「母は車椅子なのであちらの端にいますが」「今は色々なオレオレ詐欺などが多いので」「だから何ですか?わたしは実母のために来ているんですが」「いえ、でも色々とありまして」「つまりわたしが怪しいということですか?」「いえ、でも色々と事件がありまして」

ここでわたしはバクハツした。
それなら最初から身分証明書を出せと言えばいいではないか。本人だろうが付き添いだろうが関係なく、最初からそういう手続きさえあればいい。
それなら納得できるが、このスタッフの煮えきらないあいまいな態度に腹がたった。
今はどうなっているのか知らないが、なぜ身分証明書の提示という概念がないのかと不思議。

でも確か日本では「住所が書いてあるから」という理由で保険証が身分証明になるんじゃなかったっけ?写真もついていないのに。これも不思議だ。

話が銀行のことにズレますが、銀行関連の手続き、家族で身分証明書を提出しても色々言われますね。最近は顔写真のない保険証だけはダメで、運転免許証などがない人はさらに追加の確認書類が必要になりました。

なんだか以前よりも最近さらに厳しくなっていて、あくまで本人じゃないとNGな案件が増えてしまい、介護施設に入っていて窓口まで行けない人の場合は個別に相談してくれと言われてるんですけど、めちゃくちゃ困ります。

先日父が不要な口座を解約したときも、私と夫が二人も揃って父に付き添ってその場にいるのに、銀行の人が「高額の現金を現金の状態で高齢者に手渡できません」の一点張りで、仕方なく父の別の銀行口座に振り込み手続きをさせられたのが今も納得いかない...。

日本の銀行はどうも手続き自体が変に複雑ですよね…お疲れ様です。

日本の銀行は海外送金でも揉めたことがあります。オーストラリアでも日本でも口座名は全く同じなのに、日本の銀行支店に本人が出頭しなければ口座に振り込めない、と。日本に行くから前もって送金したのに。やり取りは全て国際電話、メール禁止、パスポートコピーとオーストラリアの在留証明を「FAXで」送りました。すごいですよね…21世紀に入っていてもコレですから。他国の銀行でこれほど前時代的な場面には遭遇したことがありません。やはりりそな銀行です。

えええ。どうしてそんな煩雑な手続きを要求するのか意味がわからないですね。メールすら禁止なんて変なの。銀行側も手間がかかるのにシステムを変えようと思わないのでしょうか。

ちなみに、先ほどの現金で渡せないと言われた銀行もりそなでした(事前に私が電話で確認した時は現金でも大丈夫って言ってたのに〜!)。

銀行は高齢者の高額払い戻しに、色々言ってきます。「特殊詐欺」防止の為かと思っています。

特殊詐欺防止は当然ですが「アナタ、詐欺じゃないですよね?」という変な確認よりは、最初から身分証明提示のほうがわかりやすいし、常識にできると思うのですが…。

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