「ネットの力」なんてのは結局、脱法・違法行為や裏金による扇動だったってわけね。

雨宮 冬明 さんがブースト

全体主義のもうひとつの側面は、社会への一体感を抱けるとともに、それに参加することによって社会の役に立っているという生きがいや高揚感を感じられることです。

これは、全体主義渦中にあったドイツ、日本の一般庶民の証言のなかに多く出てきます。

はじめて世界は意味を持ち、生き生きとして感じられた。あんなに楽しかったことはない。

これは、おそらくそれまでの社会で不遇を感じてきた人ほどそうであったでしょう。

民主主義を守れ、といっても、その民主主義社会のよさを実感できていない層には、まったく響かない、と思います。

「全体主義」というと、対外的戦争につながるからよくない、と思われがちですが、戦争は全体主義の一形態に過ぎず、その本質は、次々と打ち破るべき敵を措定し、それらを殲滅しながら、集団の一体感を醸成、高揚を保つということです。

それとともに、既存の社会システムを破壊していくのですが、かと言って代わりの社会システムを構築するわけではありません。

したがって、全体主義の行き着くところは、既存の社会システムを食い尽くした挙句の破綻しかない、というところが、全体主義が強く警戒されるところになります。

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