明日以降いろいろ分かってくると思うが、どうもJAL機が通常どおり34Rに降りてくるところに、離陸しようとする海保機が滑走路内に入ってきてしまっていて、衝突したということのようだね。
図の場所が正しければ、海保機は事故直前にはC-5で滑走路前待機中だったはず。他機に優先して上がる予定だったと思うが、なぜ入ってしまったのか…
ちょっとしたボタンの掛け違いで大惨事になってしまったということなのかもしれないが、ひとまず今後の原因究明を待とう。
うーん、この記事はなんか引っかかるな。
もし機長がそう言っているならばそうなんだろうけど、「離陸順番1番」と伝えたことを「離陸許可」と認識するかな?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240105/k10014310951000.html
管制塔の音声は
JA722A Tokyo TOWER good evening, No.1, taxi to holding point C5.
で、その直後に海保機側もちゃんと復唱しているから、この部分との認識違いとは思えないんだけどな。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c6e09aaadf2ea60c76adc92d679ce96e4c04121
そもそも離陸許可ならcleared for take off、滑走路内待機ならline up and waitだし、言い回しも変わるから、他の部分と間違えたのではないかと思う。
ただし認識違いそのものは実際にあることで、航空局からこうした注意喚起も出ている。
https://www.mlit.go.jp/common/001463538.pdf
一方で海保機は、映像から事故の40秒前ぐらいには滑走路内に入っていったのが分かっている。
が、日も落ちて暗い時間帯だから着陸するJAL機のほうからは小型の海保機は目視しづらかっただろうし、タイミング的にも気づいた時には遅かったかもしれない。
許可を出していないのに入っていった点については管制側が気づかなければならないが、1人で1本の滑走路を見る管制官はもちろん他の航空機も同時に見て指示を出しているわけだから、40秒の間に気づけと言っても無理があるだろう。ただでさえ忙しい羽田の当日のオペレーションに無理がなかったか、検証する必要がある。
JAL機のほうも全員が無事脱出できたのは、忙しい時期で適正な乗務員の人数だったからとも言える。機内後部では機長との連絡が取れずCAの判断でドアを開けたというが、もし乗務員の人数や経験が少なければ… ということも考えられる。
ヒューマンエラーはどうしても起きるから、起きてもそれを未然に防ぐ仕組みの構築と、人材の増加と強化を、事故の教訓としてほしい。
羽田の管制業務“機体位置確認モニターの常時監視担当”新設へ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240106/k10014311441000.html
さっそく改善したのかなと思ったが、人員は増えてないんかい。
まぁいきなり増員できるわけもなく取り急ぎの対応だとは思うが、たいてい人数そのままでやることだけ増やすと、余計にミスも増えるんだよな。
2024/1/2に起きた羽田空港での衝突事故について、かなり詳しくまとまっている。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/haneda-runway-collision/
2024/1/2に起きた羽田空港での衝突事故について。こちらは元CA、元管制官、元機長とそれぞれの立場の人たちに話を聞いてまとめている良記事。
管制塔の指示も離着陸の流れ的にも特におかしなところは無さそうなんだよな。
事故の2分前にC-5で待機の指示が出たのを復唱しているところまで判明しているが、「進入許可を受けたうえで滑走路に進入した」と報告しているとのことだから、その2分の間に何があったのかだな。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/amp/k10014308031000.html