などなどさん @et_cetera@fedibird.com

ジェフ・ホーキンス著、大田直子訳「脳は世界をどう見ているのか　知能の謎を解く『1000の脳』理論」読了◎　#本
これはものすごくおもしろかった（予約入ってたのに延滞してｽﾏﾝ）。
知能の謎を解くためには脳が何をしているのかを解明する必要があり、それができればリバースエンジニアリングによって脳と同じ働きをする機械が作れるはずだ、という考えのもと、脳の働きを解明する理論の到達点を紹介しつつ、「知的な機械はどのように動くか、そして何をなしうるか」まで話を広げていく一冊。
大脳新皮質は基本的に同じ構造のコピーであり、そうである以上基本的に同じ働きをしているはずだ、というのが出発点で、その働きというのが外部世界を座標系で捉えて外部世界のモデルを作成することだという。知覚、言語、概念操作も基本的に大脳新皮質のこの同じ働きで説明が付くという。
現在のAIは、この「外部世界のモデル」を形成する機能を持たないので、生物の脳が作り出す知性とは全く別ものと考えるべき、というのが著者の指摘である。
機械が知性を備えるためには、自発的に動き積極的に世界のモデルを形成して世界を理解する、という働きが不可欠なのだそうだ。その点を踏まえて作製すれば、人間と同等、あるいはそれ以上の知性を示す知的機械は十分に作成可能で、それは必然であるという。
他方、「知性を備えた機械が人間を滅ぼす」という懸念は全くの杞憂であるという著者の指摘も興味深い。「世界をモデル化する」という知性の働き自体は完全に無害であるが、それ自体では動かないので自発的に動くための動機を形成する必要があり、生物ではそれが恐怖や怒りなど感情を司る、新皮質以前の「古い脳」が行っている（そしてそれが不合理な行動の源泉となる）が、機械にわざわざそんな動機を組み込まなければ、知性それ自体は無害なのだからなんの問題もない、という。
却って著者が恐れるのは、「古い脳」に支配された人間の暴走であり、そうした人間による知的機械を含めた科学技術の悪用が一番問題だという。
最終的に、人類の不合理な判断の源泉になる「古い脳」の支配を離れて知性と真理の追究こそが目指すべき道である、というのはほんとうにそうだよなあ、と思ったりした。
この本はまあ面白いので買って手許に置こう。改めて延滞してすまんかったな予約してた人！

英国全体でFFP2/N95マスクを着用した場合、COVID-19の基本再生産数が約9分の1に低下する可能性があると、Nature誌の研究が明らかにしました。 パンデミック対策として、高性能マスクがもたらす劇的な効果を示す重要な結果

https://t.co/Ibck5dYMhE

「成功者は脳の記憶力低下を防ぐために1日30分この数独ｹﾞｰﾑをしています」というﾈﾄｹﾞ広告を見て、1日の貴重な30分をｽﾏﾎで毎日数独ｹﾞｰﾑに費やしてるような人はたぶん成功しないんじゃないかな、と思いました

「ジェノベーゼ」で緑のパスタを想像する人が多いのは日本だけかも、の話。文化の伝播の過程、おもしろ

多くの人がジェノベーゼを誤解している件～緑じゃない本当のジェノベーゼパスタを作ってみた
https://kanzo.jp/archives/2960

日本でニュースなど情報メディアを「オールドメディア」と呼ぶ、それと対比するのはSNSという人がいますけど。
僕から見ると、SNSの方の情報伝達や拡散の形式むしろ古典的な情報拡散形式に近いかも？
ですから、小説の三国志で出る流言や離間や偽報の計など、逆に「オールドメディア」より通用し易いと思います。

この前、この例から別な方向のことを言ってる心理学者の人がいて「プロセスそのものを報酬とみなす（結果を報酬とするのではなく）ことができれば、モチベーションが続く」と結論してた。これをやることが楽しい、プロセスから自分は多くを得ている」と言い聞かせることが大事らしい。

ネット上の古地図の写真について、「虫明村」と記載があり。場所を特定したい。（瀬戸内市立図書館）
https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000347250&page=ref_view