「ちょっと驚いたこと」
昨日JRの駅のWCに、「最近トイレットペーパーの盗難が多い。お客様も不審な人物を見かけたら通報して下さい。場合によってはトイレットペーパーを撤去いたします。」とある。
確かに、「盗む」行為は法的は「窃盗」。
しかし、私のその時の反射的な心理は「JRせこい。それくらい巨大企業の社会的責任では?」だった。
(あと、「お客様」に通報を呼びかけることを当然とする文面、気持ち悪い)
仮に、困窮した人がトイレットペーパーを失敬したして、この行為、「反倫理的」だろうか?
国鉄民営化を指揮、安倍の盟友として国家公安員会にて市民運動を敵視、「そろそろ戦争でも起きてもらわないと日本経済が困る。しかし中国は近すぎるのでインドあたり」と述べ立てていた、JR東海元社長の葛西敬之より「反倫理的」とは私には感じられない。
これは飢える家族のためにパンを盗んだJ.ヴァルジャンは「法的」には「犯罪者」、しかし「倫理的」には?という問いとも繋がる。
ユーゴーは「社会」は「法的」な介入だけでは成立しないと考えた。
近年では「飢えをしのぐための食料の窃盗は犯罪ではない」との伊最高裁判決もある。
いずれにせよ、WCにトイレットペーパーがなければ、みんな困りませんか?