『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』アマプラ。実に40年ぶりに観た。初めて買った映画のサウンドトラックはこの映画、小学4年、当時はLP盤だった。
もう、内容は朧げで、なんか白昼夢みたいな映画だったよな、と思いつつ観始める。小4の私、この映画を完全理解していたのスゴいな。そこに、自分の高校での文化祭準備の風景が重なる(思えば古くさい学校であった)。校長室でコタツネコと校長がお茶飲んでる学校に勤務したかった(うる星の推しキャラはコタツネコ)。
温泉マーク、いまやそのマークは海外で違う意味になっている。この40年でいちばん意味合いが変わってしまったヒトだ。キミこそコタツネコをモフるべき(モフらせてくれんけど)。
確か、テンちゃんのペットは獏…、と、このあたりから記憶の引き出しが開き始める。同時にあれ?このモチーフは澁澤龍彦『高岳親王航海記』の「獏園」のような、そうでないような、とストーリーと共にたゆたう。
ああ、私がさまざまな映像作品で魅入られる原体験はここだったのか、な、しのぶがすれ違う風鈴売り。昨今のアニメ、風鈴売りとすれ違いすぎだと思う。ここが作品の白昼夢イメージとなっているんだな。美しく透明で時間と空間が交錯する刹那。劇伴も美しい。
イメージの断片が繋がってきた。つづく。
と、締めかけて何か、何かが引っかかる……。相手への想いを口にしないことで最大限の愛を叫ぶ男と決してその側を離れない女……獠&香!ああ、冴羽獠の既視感だったのか。諸星あたる、ハードボイルドな男子高校生である。(フェードインするGET WILD のイントロ)