『動物と人間の世界認識 :イリュージョンなしに世界は見えない』
日髙敏隆/筑摩書房 2003年
第8章まで読んだ。
導入としてユクスキュルの環世界の話があるので、先にそちらを知っておくほうが理解が早いのかもしれないが、導入だけでもなんとなかわかるように書かれている。
([環世界]は聞いたことがあるだけで読んだことはない)
生き物は全て生きるのに必要とする情報が異なるし、それらの認知の仕方も違う。
そのあたりは、生き物を日々見つめている人ならば専門的な知識を持たずとも、なんとなく頷けるところだと思う。
それぞれの種は遺伝的に受け継がれた認知の仕方で構成した枠(世界)の中で生きている…という考え方の話。(←だいぶざっくりまとめている)
著者の主な研究対象がチョウなので、チョウでの例えが特に具体的だったけれど、身近な昆虫でもあるので、例として出される風景や場面を想像しやすく、理解もしやすかった。
目次によれば残りは主に「人間」の話のようなので、これも楽しみ。
また休日に続きをじっくり読みたい。