ボタンは意外にも戻りが速く、作動に必要な荷重もちょうどよくて十分に音ゲーに向いている。難点は見てのとおり円形にボタンが並んでいることで、片手2ボタンのうちはいいけど、出張しようとすると手元を見ずに位置を把握するのが難しい。
あとスライドをどこに割り当ててどう取るかはかなり悩ましい。画像の配置だと○×△□から遠くてかなり忙しい動きを要求されるし、ボタンをホールドしながらスライドを取るのはほとんど無理といっていい
PCではLow Latency ModeをUltraにしたり、Special Kでフレームレートをunlockして120 fpsで動かしたりして、考えられる限りの方法で遅延を削っている。
ここまでやっても、純粋な意味での遅延、つまりボタンが入力状態になってからボタン音が鳴るまでの時間はアケと比べると明らかに長いのがわかる。しかし、ボタンのストロークがアケのそれよりもずっと浅いおかげで、「ボタンを押すために腕に力を込めてからボタン音が鳴るまでの時間」は実はアケと同じくらいで、だいたい同じ感覚でプレイすることができるという不思議な状態になっている。ボタンの物理的なクリック音を聞くと感覚が狂うから、なるべく意識から外すのがポイント。
割り当てはPS5のUIで行うわけだけど、実際にコントローラーを繋いでゲームをしてるのは実はPS5ではなくPC。PS4版のFuture Toneは入力遅延が大きすぎて、とてもじゃないけどアーケード感覚とはいえないものだった。悪いのがゲーム側かシステム側かはわからないけど。
PCにはUSBで接続すればPS5で設定したプロファイルを保ったまま動く。手元から線が生えるのが邪魔だから本当は無線にしたいんだけど、DualSenseと違ってBluetoothのペアリングモードに入れる方法を見つけることができなかった