Windows でリフレッシュレートの異なるモニターを混ぜるのはよくないっぽい? 120 と 60 だと問題ないけど、120 と 144 とかだと描画がガクガクでひどいことになる

リフレッシュレートを合わせるために 144 上限のモニターを 120 で使いたいが、LG 32GR93U の場合、DP 接続時に DSC を無効にすると 120 になるけど、カラーフォーマットが YCbCr422 に固定されてしまう

32GR93U は HDMI 接続だと 120 Hz RGB を出せることが判明した。しかし 4080 の HDMI 出力は 1 つしかなく、すでに LG C2 との接続で使われてしまっている。

DP 1.4 to HDMI 2.1 ができると謳うこのアダプターを経由すると解決したりするか? 最初は怪しい製品かと思ったけど、前世代の製品 (CAC-1085) は NVIDIA のサポート (nvidia.com/en-us/geforce/forum) が言及する程度にはちゃんとした製品であるらしい club-3d.com/en/detail/2631/

当然このアダプタによって DP 1.4 から HDMI 2.1 相当の帯域がマジカルに出るようになるわけではない。しかし、そもそも DP 1.4 の帯域でも 4K 120 Hz 8-bit RGB 出力には足りてるはずだから、4:2:2 になってしまうのはモニター側のなんか変な制限によるもので、HDMI ならそれを迂回できるんじゃないかという話

DP to HDMI アダプタを使うと 32GR93U に 120 Hz RGB 出力ができることを確認した。しかし、代わりにまたしても謎の問題が発生するようになった。

自分の場合、LG C2 はゲームをするときだけ使いたいから、HDMI スイッチを使って必要なときだけ PC に接続されるようにしている。32GR93U を上記アダプタでつないだ状態で、C2 を接続 → 切断 → 再接続とすると、デスクトップ全体が 60 Hz (あるいはそれ以下?) での描画になってしまう

結果的にこの問題も解決することができた。

まず、今回実際に買ったアダプタは前述の Club 3D のものではなく、Cable Matters の同機能の製品。Amazon で Club 3D の半額以下だった。加えて重要な違いとして、両製品とも仕様では VRR は非サポートとされているものの、Cable Matters のほうは G-SYNC Compatible を有効にできたという報告が多数みられる。実際に自分の環境でも (後述の問題はあるものの) 有効にできた。
cablematters.com/pc-1385-154-d

元々 C2 のほうは G-SYNC 有効にしていて、加えて 32GR93U のほうも有効にしてやると、なぜか、本当になぜかわからないけど 60 Hz になってしまう問題は発生しなくなった。G-SYNC 有効・無効が不一致なのが何か悪かったんだろうか…

1 点だけ、32GR93U は HDMI 接続でも 144 Hz が使えるが、アダプタ経由で G-SYNC を有効にする場合、144 Hz だと接続と切断を繰り返す異常な状態になってしまうという問題があった。自分の使い方では問題にならないけど、一応注意すべき点だと思われる

いや、やっぱダメだ。一度すべてがうまく動いたように見えても、PC のシャットダウンとかでアダプタへの給電が切れてリセットされると途端にぶっ壊れる。これを安定動作させるのは無理だな…

そもそもの問題は DP 接続で DSC 有効時になぜか 120 Hz を選択できないことで、Custom Resolution Utility というツールでモニターのメタデータ的なものを書き換えて、対応リフレッシュレートを無理やり追加するという技があるのを知った monitortests.com/forum/Thread-

ここに書いてある方法で Extention blocks の TV Resolutions に 3840x2160 @ 120 Hz を追加してやったら、Windows のディスプレイ設定に 120 Hz の項目が追加されていて、選択したらマジで出せるようになってしまった。

正直自分が何をいじっているのか理解してないし、一般論として理解していない設定を適用すべきではないと思うんだけど、8 万近くしたモニターを万全の状態で使えないのは悲しすぎるから仕方がない。

なんか知らんけど動いたから :yoshi: !!!
review.kakaku.com/review/K0001

(なんとこの話まだ終わりません)

32GR93U に DP で接続していると、スリープからの復帰時にリフレッシュレートがおかしくなる問題が起きている。144 Hz で発生を確認したから、CRU で無理やり 120 Hz を追加したのとはたぶん関係ないはず。

問題発生時は、testufo.com で見ると 130 fps 前後をうろうろする状態で、SYNC FAILED と表示されるようになる。一度この状態に陥るとモニターを再接続しても直らず、PC 再起動、もしくは「別のモニターを接続してメインディスプレイにする」まで症状が続く

発生条件は、正確にはスリープ復帰時というより、「モニターへの映像出力が切れてから時間が経ち、モニターが省電力状態的なものになってから接続を復帰させたとき」だと思われる。実際にどのくらいの時間が必要かははっきりしないが、寝て起きたあととか、仕事に行って帰ってきたあととかによく発生する。短時間でスリープと復帰を繰り返しても再現せず、条件の特定や直ったことの確認が難しくて面倒なやつ

TODO

* CRU が本当に無関係か
* 60 Hz でも発生するか
* HDMI でも発生するか
* HDMI で発生しないなら、C2 との接続をアダプタ経由にして VRR を有効にし、モニター側を HDMI にすれば問題を回避できるか (その条件で VRR が安定動作するか)

フォロー

調べられた範囲で:

* HDMI では発生しなそう
* アダプタ経由での C2 との接続は、VRR 有効・無効にかかわらず全く安定しない

この Cable Matters のアダプタ、Reddit での良い評判に反して全然使い物にならんな。RTX 40 みたいに HDMI 2.1 が出せる最近のカードだったら使う理由があまりないから、動作確認されてないんかね

CRU の影響の有無は調査中だけど、これがどう転ぼうと C2 との同時接続で Windows デスクトップを滑らかに描画したかったら 4:2:2 を受け入れるしかないという事実は変わらない。いっそ CRU と無関係にリフレッシュレート問題が起こるなら、製品の不具合ってことで返品できたりしないかなとか思っている

Windows における高リフレッシュレートモニターの複数使用がこんなにも底なし沼だとは思ってなかった。何よりも困るのは、仮に 32GR93U のことは諦めたとして、代わりに何を買えばいいのかさっぱりわからんこと。大多数のモニターが上限 120 じゃなくて 144 とかである中、DP 接続で 120 Hz 4:4:4 が出せるかどうかなんて何で調べればいいんだよ

この問題なんか知らんけど起きなくなった…

LG のサポートにメールで以下の質問を投げてみた。

1. DisplayPort による PC との接続時にリフレッシュレートを 144 Hz ではなく 120 Hz にしたい場合、OSD の 設定 → 全般 → 入力互換性バージョン を「1.4(DSC)」ではなく「1.4」に設定して DSC を無効にしなければならないという理解で正しいか?

2. 入力互換性バージョンを「1.4」に設定してリフレッシュレートを 120 Hz にした際、NVIDIA コントロールパネルからカラーフォーマットを選択しようとすると「YCbCr422」しか選べない状態になっている。DisplayPort 1.4 の帯域であれば、DSC を使わずとも解像度 4K、リフレッシュレート 120 Hz、カラーフォーマット「RGB」での伝送ができるのではないかと思うが、「YCbCr422」しか選択できないのはこのモニターの仕様なのか?

サポートからは「調べるからしばらく時間をくれ」と言われて待ち状態だが、それは別として、どうやら今まで CRU の使い方を間違っていたっぽいことに気づいた。

これまでは Extension Blocks の CTA-861 というエントリーに TV Resolution を足していたけど、そちらではなく DisplayID の Detailed Resolution にモニターのプリセットのリフレッシュレート (32GR93U の場合は144 とか 95 とか) が並んでいるから、ここを編集するのが正解なんじゃないかな

どうせなら DSC 無効のまま 4:4:4 を出せるようにできないかと思って、タイミングをいじってみた。強制的に 4:2:2 になってしまうのはおそらく帯域が足りないとディスプレイドライバが判断してるせいだから、実際のピクセルデータを伝送していない sync や blank の部分を減らせば要求帯域が下がって出せるようになる可能性がある。既存の 119.998 Hz のエントリーを C2 と合わせるために 120 Hz に書き換え、タイミングのプリセットから Pixel Clock が最も小さくなる Native PC を選んでセットしてみたところ、目論見どおり 4:4:4 が出るようになった

正直 DSC による劣化を体感できる気はしないから単に気持ちの問題だけど、使わなくて済むならそれに越したことはない。EDID いじってる時点で動作保証外なのだから、どうせなら行けるところまで行ってしまえということで

しかし、Wikipedia とかを見ると DP 1.4 (HBR3) なら DSC なしで 4K, 120 Hz, 8bpc, 4:4:4 が出せるとしか書いてないわけだけど、実際に出せるかどうかはそれぞれのモニターにプリセットされているリフレッシュレートやタイミングのパラメータ次第で、しかもメーカーの設定値が必ずしも適切とは限らないわけだよな。今回の一件で DisplayPort のことがだいぶ嫌いになった。PC の世界は難しいなという感想しかない…

続報。TV Resolutions の代わりに Detailed Resolutions をいじったとしても、リフレッシュレート問題が起きるのに変わりはなかった。その後、同じく Detailed Resolutions にある 95.033 Hz の項目を削除してみたら全く起きなくなった (少なくとも 1 週間程度は遭遇していない)。しかしほぼ同じタイミングで Windows Update をかけたから、それによって解決された可能性も否定できない

95.033 Hz をもう一度追加し直せばどちらの影響か切り分けられるけど、結果がわかるまでに時間が掛かるし、一度安定した環境を検証のために再度ぶっ壊したくないというのが正直なところ

また再発しだした…。タイミング的にやっぱりWindows Updateの影響受けてる説があるなあ

スレッドを見返す機会があったから今の状況を書いておくと、前回の投稿から特に設定は変えていないけど、なんの問題もなくC2と32GR93Uの両方が4K/120Hz/VRR/4:4:4/no-DSCで動いていて、謎のリフレッシュレート低下も起きていない。おそらくディスプレイ出力の設定とは無関係に、WindowsかNVIDIAドライバーのバージョンによって起きたり起きなかったりしていたのだと思う

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