32GR93U は HDMI 接続だと 120 Hz RGB を出せることが判明した。しかし 4080 の HDMI 出力は 1 つしかなく、すでに LG C2 との接続で使われてしまっている。
DP 1.4 to HDMI 2.1 ができると謳うこのアダプターを経由すると解決したりするか? 最初は怪しい製品かと思ったけど、前世代の製品 (CAC-1085) は NVIDIA のサポート (https://www.nvidia.com/en-us/geforce/forums/game-ready-drivers/13/484830/geforce-grd-51179-feedback-thread-released-21422/) が言及する程度にはちゃんとした製品であるらしい https://www.club-3d.com/en/detail/2631/
結果的にこの問題も解決することができた。
まず、今回実際に買ったアダプタは前述の Club 3D のものではなく、Cable Matters の同機能の製品。Amazon で Club 3D の半額以下だった。加えて重要な違いとして、両製品とも仕様では VRR は非サポートとされているものの、Cable Matters のほうは G-SYNC Compatible を有効にできたという報告が多数みられる。実際に自分の環境でも (後述の問題はあるものの) 有効にできた。
https://www.cablematters.com/pc-1385-154-displayport-14-to-8k-hdmi-adapter.aspx
そもそもの問題は DP 接続で DSC 有効時になぜか 120 Hz を選択できないことで、Custom Resolution Utility というツールでモニターのメタデータ的なものを書き換えて、対応リフレッシュレートを無理やり追加するという技があるのを知った https://www.monitortests.com/forum/Thread-Custom-Resolution-Utility-CRU
(なんとこの話まだ終わりません)
32GR93U に DP で接続していると、スリープからの復帰時にリフレッシュレートがおかしくなる問題が起きている。144 Hz で発生を確認したから、CRU で無理やり 120 Hz を追加したのとはたぶん関係ないはず。
問題発生時は、testufo.com で見ると 130 fps 前後をうろうろする状態で、SYNC FAILED と表示されるようになる。一度この状態に陥るとモニターを再接続しても直らず、PC 再起動、もしくは「別のモニターを接続してメインディスプレイにする」まで症状が続く
LG のサポートにメールで以下の質問を投げてみた。
1. DisplayPort による PC との接続時にリフレッシュレートを 144 Hz ではなく 120 Hz にしたい場合、OSD の 設定 → 全般 → 入力互換性バージョン を「1.4(DSC)」ではなく「1.4」に設定して DSC を無効にしなければならないという理解で正しいか?
2. 入力互換性バージョンを「1.4」に設定してリフレッシュレートを 120 Hz にした際、NVIDIA コントロールパネルからカラーフォーマットを選択しようとすると「YCbCr422」しか選べない状態になっている。DisplayPort 1.4 の帯域であれば、DSC を使わずとも解像度 4K、リフレッシュレート 120 Hz、カラーフォーマット「RGB」での伝送ができるのではないかと思うが、「YCbCr422」しか選択できないのはこのモニターの仕様なのか?
どうせなら DSC 無効のまま 4:4:4 を出せるようにできないかと思って、タイミングをいじってみた。強制的に 4:2:2 になってしまうのはおそらく帯域が足りないとディスプレイドライバが判断してるせいだから、実際のピクセルデータを伝送していない sync や blank の部分を減らせば要求帯域が下がって出せるようになる可能性がある。既存の 119.998 Hz のエントリーを C2 と合わせるために 120 Hz に書き換え、タイミングのプリセットから Pixel Clock が最も小さくなる Native PC を選んでセットしてみたところ、目論見どおり 4:4:4 が出るようになった
発生条件は、正確にはスリープ復帰時というより、「モニターへの映像出力が切れてから時間が経ち、モニターが省電力状態的なものになってから接続を復帰させたとき」だと思われる。実際にどのくらいの時間が必要かははっきりしないが、寝て起きたあととか、仕事に行って帰ってきたあととかによく発生する。短時間でスリープと復帰を繰り返しても再現せず、条件の特定や直ったことの確認が難しくて面倒なやつ