乗員不足の話、養成課程の人数に限りがある。定数を増やす=乗員養成課程の定員を増やすと同義。記者の不勉強が過ぎて掘り下げられていない。女性潜水艦乗員の教育が始まっていることすら触れてないし。

「日本の切り札」 潜水艦じんげい就役 スマホ世代の乗り手確保急務:朝日新聞デジタル

asahi.com/articles/ASS397JQGS3

潜水艦VLS、米海軍の場合は主力潜水艦の発射管は4基と少なく魚雷搭載数との取り合いにもなるのでロサンゼルス級の後期鑑で採用された。VLSなしでいいんじゃないか派と魚雷発射管からの射出こそいらない派(巡航ミサイルの設計、コストにも影響するからVLSだけでいいとした)があるみたいで紆余曲折があったもののヴァージニア級でもVLSは採用されている。

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魚雷の速度は40〜50ノット。攻撃型原子力潜水艦だと30ノット以上。魚雷は速度が上がれば上がるほど射程は短くなる。駛走時間はせいぜい10分程度なので原潜が魚雷攻撃を受けた場合、まだ距離があるなら全速航行する事で振り切れる可能性が高い。通常型潜水艦の最高速力はおそらく20ノット以上、30ノット以下。原潜のように振り切れるとは限らない。通常型潜水艦の不利さ加減、運用制約は大きいので海自潜水艦について味方する人は世界最高性能とか言いながら原潜凄いというのを忘れず申し添える所以でもある。

通常型潜水艦が2日間潜りっぱなしでいられるとする。電池群が4つあるとして1つずつ使って2日間持つとした場合、全力航行では全群直列接続して一気に使うので稼働可能日数じゃなくて時間単位で相当短いものとなる。浮上せずに発電可能なAIPは海自も1世代ほど充当して整備してきたけど、潜航可能時間は延びても速力が増えたりはしない。多分そんなこんなでリチウムイオンバッテリーに置き換えて容量増とバッテリーの管理メンテナンス(従来の鉛蓄電池は容量確認と補充作業を電池ごとにやる必要があり、しかも充電中に水素発生で爆発可能性があって火気厳禁時間が生じたりした)を無くした方がメリット大と見たのだろう。

人員確保問題の話、潜水艦課程を修了した幹部・曹士の数の総数にしても海自創設以来5000人とかそんなオーダーだった気がする。閉所耐性が必要で護衛艦乗員より少なくていいという前に適正者を確保できるのかという話はついてまわる。

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