「アーレントはアイヒマンを「単なる組織の歯車」としても「平凡な小役人」としても「ロボット的な官僚」としても描いていない。組織内で昇進を重ねるためには貪欲に何でもする、そのためにはユダヤ人を自らの出世の道具としてしか見ない。そういう「異能の」ナチ官僚としてアイヒマンを描き出している」
「シュタングネトが『エルサレム以前のアイヒマン』で詳述したサッセン・インタビューについても、アーレントはすでに『エルサレムのアイヒマン』のなかで言及しているし、アルゼンチン時代の発言についても分析している。それら諸々を含めたうえで「悪の凡庸さ」という概念を提示しているところがミソ」
フォイエルバッハ『キリスト教の本質』で言及されてるアイゼンメンガー、悪い奴だな…
「バーデンの領邦君主たちのユダヤ人への比較的好意的な対応は,大学側の反対を押し切ってまで,他領邦に先んじてユダヤ人の教授就任を(僅かな例でしかなかったが)実現させた(当時はまだ私講師職Privatdozenturは制度化されていなかった)。しかしそれと反比例するかのように,ハイデルベルク大学のキリスト教徒の教授側から,激越な反ユダヤ主義を宣伝する怪文書が発表された。1700年,オリエント学教授アイゼンメンガー(JohannAndreas Eisenmenger 1654-1704)は,『暴かれたユダヤ教――徹底的にして真実なる報告』と題する一種の暴露本を公表した。かれはこの書のなかに,ユダヤ教の宗教的著作における反キリスト教的と思われる部分を細大洩らさずに網羅し,ペスト流行以来の低次元の反ユダヤ感情を掻き立てることに大いに寄与した」
杉浦忠夫『ハイデルベルク大学のドイツ・ユダヤ人教師 1386-1914』(『明治大学教養論集, 321, 1999年)https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/8905/1/kyouyoronshu_321_83.pdf
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カタールW杯が批判されてるのは6500人以上の移民労働者が死亡していること、単に性的マイノリティが蔑ろにされているのではなく「同性愛が禁止」されていること、そして抗議活動の過程で不当逮捕が起きてることを軽視してはいけないと思う。人権が大事にされていないとかそういうレベルじゃない。
ようこそにゃん
この2つのニュースを読み比べて欲しい。
①ワールドカップ 人権問題に抗議 “好ましくない” 田嶋会長
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221122/k10013899461000.html
「あくまでサッカーに集中すること、差別や人権の問題は当然のごとく協会としていい方向に持っていきたいと思っているが、協会としては今はサッカーに集中するときだと思っている。ほかのチームもそうであってほしい」
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この最後の他のチームもやめろよという考え方が最も日本的でため息出るとこ。
②ベジェリン「スタジアム建設で6500人も亡くなった。その重みを背負ってカタールW杯を楽しめるのか?」
https://news.yahoo.co.jp/articles/18ff2589ee1242cc4b601cc17324e6efb4727693
「フットボールの世界大会の構築プロセスで6500人が亡くなり、その重みを背負って楽しめるのかは分からないからね」
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スタジオ建設で6500人の外国人労働者が亡くなった事に関して