(続き)
 それを踏まえた上で今回の新展開ですが、フリーレンが過去に飛ばされることで「強くてニューゲーム」な状態のまま追憶の対象である「かつての仲間たち」と再会するという、ある意味このマンガのテーマの本質に迫るような内容であると思います。
 フリーレンが未来の魔法を行使することで今後の展開およびこの世界の未来にどのような影響が生じるのか、昔とは違って「情緒」に目覚めたフリーレンがかつての仲間たちとどのように接するのか、そして勇者ヒンメルとフリーレンの間に何かこう少しくらいはラブでコメるタイプの関係性が生じたりなんかする可能性はあるのか。ないと思うけど。

 そんなアレで色々と今後が気になるところですが、何より気になるのはこれから「葬送のフリーレン」の連載ペースがどうなるかですね。ここで「次号より休載です」は辛いっすね。ハイターさんも何か言ってやって下さい。

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2023年19号感想


 「葬送のフリーレン」は、かつて勇者と共に魔王を倒したフリーレンが、かつての仲間と所縁がある若者達と共に再び魔王城を目指して旅をする物語であり、パワーダウンしないで二周目をプレイする所謂「強くてニューゲーム」が物語の基本構造であると認識しています。一周目の頃と比べると現在は魔法の研究が進んだ分強くなっているところも、強くてニューゲームっぽいです。
 勿論「葬送のフリーレン」は俺TUEEEな状態で主人公が快進撃するだけの話ではなく、「かつての仲間たちへの追憶」を主人公の旅のメインテーマにすることで、主人公が旅を進めるにつれて情緒的に成長していく様を描いていることに最大の特徴がある訳です。

(続く)

2023年16号感想


 あらゆる動物の死に際に突然その動物の歩んだ人生の物語が挿入されるのがこのマンガの最強演出パターンですが、今回の「ウォンバットのウンコの散り際の様子」はそれのセルフパロディですね。良いと思います。現代日本でウンコの散り際を描いたマンガが読めるのは、おそらく「ラストカルテ」だけです。
 このマンガもセルフパロディが通用するレベルにまでサンデー読者に浸透してきたと思うと、連載開始当初から読んで応援していた身としては嬉しくなりますね(古参ポーズ)。

 本編の方は、達美先生にやたらツンツンしていた雪裡先生が実はデレデレだったという、おそらく全ての読者が想定していたであろうお約束なオチでしたが、あのレベルになるともはやデレデレというよりはヤンデレの方が表現的には近そうなので、達美先生の今後の人生が心配です。達美先生の人生の物語が挿入されるような展開にならないと良いのですが。

2023年16号感想


 ニューヒロイン桜!(挨拶)

 矢乙女桜さん、[コミックス購入特典のイラストカード](websunday.net/36525/) に起用される辺りからして人気あるっぽいですね。まあ、かわいくて健気で真面目で一生懸命だけど時々致命的なドジをかますというキャラクターは好感度の塊と言っても過言ではないので当然と言えば当然でしょう(決めつけ)。

 そして今回の話ですが、「あえて苦労して稼いだ金で優にプレゼントを贈りたい」という三姉妹の無茶な要望に対し、「三姉妹を不得手なジャンルのバイト先に放り込む」という今回の物語の導入役として、彼女は適任だと思いました。
 「頼れる天然ボケキャラ」というニュージャンルを、彼女はまさに今開拓しているのかも知れません。そういった意味でも侮れない存在です。

2023年15号感想


今回の対戦では、苺が徹底的に斎藤の打つ手を先行研究してそれに素早く対応することによって「自分の攻撃が相手に効いていない?」と疑心暗鬼を対戦相手に生じさせて結果的に勝負に勝つ展開を狙ってますが、これって格闘マンガの「レッドブルー」で青葉と対戦した羽鶴が、実力的には圧倒的に羽鶴の方が上だったのにも関わらず自分の蹴り技が効いているかどうか確信が持てず、結果的に青葉の唯一の勝ち筋である寝技勝負に持ち込まれて焦りから反則を犯して負けてしまったのと、展開的に何となく似ているような気がしています。
リアルファイトな対戦格闘と思考のロジックが似通っているところが「”闘う”将棋マンガ」なんだなと思った次第です。「レッドブルー」面白いですよね(感想)。

今週の話では、斎藤と同世代の奨励会の棋士たちが、斎藤や苺に対する複雑な感情を露わにしていて興味深かったです。斎藤は彼らからすればスターである以上に化け物ですけど、苺なんかもはや厄災レベルのよく判らない存在ですからね。気持ちは判ります(エラそう)。

Fedibird

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