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『本のエンドロール』安藤 祐介
本に関わる人々を描いた物語は数あれど、印刷会社にスポットライトを当てた物語は珍しいなあと思う。作家や書店員、出版社を舞台にした物語は色々あるけどね。私たちの元に本が届けられるには印刷会社も関わってくるが意外とその仕事はしられていない。本って本当に色んな人のおかげでできてるんだなあ。本好きの1人としてそのことに感謝したい。こういうお仕事小説もいいよね。

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『黒猫を飼い始めた』
「黒猫を飼い始めた」の一文から始まるショートショートのアンソロジー。こういうコンセプトのアンソロジーも面白いね。テーマをそろえるのとはまた違った趣があるなあと思う。ミステリーやホラーが多かったかな。それは参加した作家さんの得意分野の話でもあるが黒猫からイメージされるものがそういった物語につながりやすいのかもね。

bookmeter.com/reviews/11647253

『3月のライオン 17 (ヤングアニマルコミックス)』羽海野チカ
島田が言うよう、零は変わったね。ああ、物語がいよいよ畳まれてくんだなあというのを感じる。二階堂との対局を通じて親密度が高まりイチャイチャわちゃわちゃと楽しそうな2人を見てニッコリする。最初の方を思うとねえ、随分遠くへやってきたものよね。あかりの新しい三日月堂はどんな感じになるのかな。読むだけでお腹が空いてくるんだが。じゃぽん団子私も食べたいー!

bookmeter.com/reviews/11645114

9月は岡山香川旅行したりどうする家康トークショー当選して松ケンのお話聞きに行ったりと盛り沢山でした。写真は倉敷で食べたパフェ。おいしいが保証されたパフェは当たり前のようにおいしかったです。
2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2917ページ ナイス数:289ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ bookmeter.com/users/709153/sum


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『漁港の肉子ちゃん』西 加奈子
映画がよかったので手に取ってみたがいいなあ。先に映像見ちゃってるので絵も声も全部映画版で再生されちゃうんだけどいい物語だなあと思う。しんどいんだけどね。めっちゃしんどいんだけどね。物語の構造が明らかになるところでやっぱり苦しくなっちゃう。こんな風に搾取される子供がいない世界になればいいのに。

bookmeter.com/reviews/11641831

『スキップとローファー(9) (アフタヌーンKC)』高松 美咲
志摩くんが拗らせてるー。やっぱり自分の感情をストレートに表すことができずにきたのがここにきて効いてるなあ。志摩くんは自分の気持ちがわかってるようでわかってないんだよね。だから迎井と2人で話せたのはよかったかなと思う。これもまた、忘れられない夏の思い出だよ。走り始めた氏家の恋。これはちょっと難易度高いなあというかどう転ぶのかが怖い。

bookmeter.com/reviews/11630743

『なんとかしなくちゃ。 青雲編』恩田 陸
梯結子の子供時代から大学卒業までの物語。時代としては1970年~1993年までを描いている。いやー面白いなー結子好きだなあ。結子の思考の過程が面白い。女の一代記のはずが青春時代で終わってしまったので続編を示唆してるけどこの後の結子の人生が気になる。どんな大人になり中年期を過ごし老いていくのか。読みたいなあ。所々語り手として恩田さんが出てきて補足するのもまた面白いね。うん、私は相性良さげです。

bookmeter.com/reviews/11628911

『スキップとローファー(8) (アフタヌーンKC)』高松 美咲
7巻ラストで「うおおっ!ちょっとどうなるのー?」と思ったらこういう形で落ち着いたか。みつみはちゃんと気持ち伝えられてよかったと思う。今はこの形が1番いいんだよ。志摩くんはやっぱり自分の気持ちを取り戻すとこから始めなきゃいけないんだろうなあ。小さい時からずっとだもんね。八坂と氏家が掘り下げられてくみたいで1年生の時にはいなかったキャラだけにどういう風に変わってくのか変わらないのか気になる。氏家より八坂のが厄介そうだがどうなるかなあ。

bookmeter.com/reviews/11627239

『スキップとローファー(7) (アフタヌーンKC)』高松 美咲
結月みたいにルックスに恵まれて色んなものを持ってる人の悩みって共感されるどころか嫌みに思われたりするから難しいよなあ。だからこそ、結月の内面にもスポットライト当ててくれるのありがたいし群像劇としてぐっと解像度が上がるよね。そういうとこ好きだなあ。タイプが全然違う結月と誠が仲を深めてくとこもグッとくる。結月の話が7巻のハイライトかと思ったらラストで叫んでもうた。みつみは友達として誤魔化せる範囲で言ったつもりだけど志摩くんたらちょいちょいちょーい!思ってたより展開早いな。うまい引きだわー。

bookmeter.com/reviews/11619596

『スキップとローファー 6 (アフタヌーンKC)』高松美咲
ミカの人物造形が本当にうまいなあ。自意識と外から見たミカとの解離とか読んでて「うわーん」って走って逃げたくなる。頑張れ、ミカ。頑張りすぎないように頑張れ。やっぱりさあ、ミカのこと嫌いになれないんだよ。というかみんな心のどこかにミカがいるんじゃないかなって思う。この物語にミカがいる意義は大きいよねえ。1年生編が終わり、いよいよ2年生へ。新しいクラスでもみんなが楽しく自分らしく過ごせてるといいな。

bookmeter.com/reviews/11618135

『幽霊絵師火狂 筆のみが知る』近藤 史恵
明治初期を舞台にした連作短編集。近藤さんの時代物は初めて読んだけどこういう感じなのねえ。更々っと読みやすかったけど、私は近藤さんは現代物のが好きかな。

bookmeter.com/reviews/11616500

『君といた日の続き』辻堂 ゆめ
優しいファンタジーな物語だった。辻堂さんは優しいね。もっと厳しく苦い物語にすることもできたけど優しさでコーティングして読者の元に届けてくれた。昭和ノスタルジーと令和のコロナ禍がブレンドされた世界はどこまでも優しく響くのだった。読み終わった後、タイトルの秀逸さがよくわかる。

bookmeter.com/reviews/11602715

『白ゆき紅ばら』寺地 はるな
ヤングケアラーにさせられ飛び出すことを決意した祐希もひたすら耐え抜くことを選んだ絋香もどっちも辛い。かわいそうな子供たちのためといいつつも志道のやってることは体のいい搾取だよね。ずっと呪いをかけ続け、身動きできないように絡めとってく様がきつい。

bookmeter.com/reviews/11598224

『闇祓』辻村 深月
怖っ!やっぱり人間が1番怖いよー。人間の持つ負のエネルギーが怖い。この小説における恐怖って普通に私たちの社会で感じる恐怖と一緒なんだよね。怪異が起きて怖さを感じるのではなく、当たり前の生活に中にある感情が怖さを呼ぶのだ。だから人間は怖い。生きてる人間の持つ厄介さに勝てるものなどあるのだろうか。構成はお見事でさすが辻村さん。ホラー短編集かと思いきや、張り巡らせた伏線回収する長編小説でしたね。続編作れそうだけどどうなのかなあ。

bookmeter.com/reviews/11591524

『セクシャル・ルールズ』坂井 希久子
自分は既存の枠にとらわれない人間だと思っていてもそれは見えてない部分があるからだったりする。専業主夫になることにした耀太、夫に子育てと家事を任せた麻衣子。妻を疑いICレコーダー仕込む耀太はヤバイが麻衣子も麻衣子である。専業主婦を見下す夫ムーヴじゃん。話し合いができずすれ違ってく様はそりゃそうだよなと思う。どっちもどっちだが相手を思いやる心の余裕は持ちたいよなあと思った。思ったが中々現実は厳しいよね。おごらず相手をリスペクトする気持ちを持ち続けられるかどうかがどんな間柄でも関係性を維持するコツなんだろうね。

bookmeter.com/reviews/11591149

もうちょい読めたらなとは思うがちょっと諸々バタバタしてましてね。まあそういう時もあるよね。
2023年8月の読書まとめ
読んだ本:11冊
読んだページ:2685ページ
ナイス:228ナイス

bookmeter.com/users/709153/sum

bookmeter.com/mutters/25835227

トークショー行ってきたのでつらつらと書いてます。
どうする家康トークショーin安城 - 黄昏オレンジ cho-ko.hatenadiary.org/entry/2

『インスタグラム:野望の果ての真実』サラ・フライヤー
インスタができてからFacebookに買収され創業者が去るまでの日々を描いた本。社員数僅か17人の会社を買収したのは後々Facebookにとって脅威になることを恐れたから。そして事実、インスタは大きくなった。しかしまああれね、ザッカーバーグめっちゃ口出ししてくるのよな。インスタとしても譲れない部分とのせめぎ合い見てるとモヤモヤはするなあ。あー私ザッカーバーグ好きじゃないわーって。時系列ではなくアルゴリズム導入したのはアプリの使用時間伸ばすためらしいが、時系列の大切さがわからないなんてバカって言いたくなるわ

bookmeter.com/reviews/11577697

『レジェンドアニメ!』辻村深月
『ハケンアニメ』のスピンオフの短編集。「次の現場へ」はチヨダコーキと赤羽環がチラッと出るが辻村作品を読んできた人たちへのプレゼントだよね。『スロウハイツの神様』好きなので彼らが出てくるとそれだけでもう、ぐっときちゃうよね。「ハケンじゃないアニメ」は辻村さんが大好きなあの国民的アニメを作り続けてきてる人たちへの思いもあるのかなあと思ったり。

bookmeter.com/reviews/11564583

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