BT
このNHKの記事では、殺すところまで自動で行う“究極のAI兵器”について問題にしています。
ガザでイスラエルが使用しているというAIシステム「ラベンダー」では、最後にその人物を殺すかどうかの判断は人がおこなうため、かろうじて“究極のAI兵器”には至っていません。
が、AIが標的を選び、人間は最後に承認の「ハンコを押すだけ」。
一件につきせいぜい20秒程度しか考える時間がない、と+972マガジンの記事では指摘されています。
現実がここまで来ているのだから、国連軍縮部門は規制する範囲を広げて検討してほしいと思います。
※「ラベンダー」の問題点については、まず解説記事を読むことをおすすめします。
〔解説〕
「ラベンダー」:ガザの3万7千人を標的化するAIマシーン イスラエル独立メディア+972マガジンが調査報道
https://note.com/yasunorikawakami/n/ne67bb44e7af3
+972マガジンの記事
〔原文〕‘Lavender’: The AI machine directing Israel’s bombing spree in Gaza
https://www.972mag.com/lavender-ai-israeli-army-gaza/
〔全訳〕「ラベンダー」:イスラエルのガザ爆撃を指揮するAIシステム
https://note.com/camomille0206/n/n4694b721d4b6
BT
AI兵器「ラベンダー」をスクープした、イスラエルのインディペンデントメディア「+972マガジン」の新たな記事。
https://www.972mag.com/cloud-israeli-army-gaza-amazon-google-microsoft/
イスラエル軍が、アマゾン、グーグル、MicrosoftのAI、クラウドサービスを使っている、とのこと。
「ガザ地区のパレスチナ人住民全員の監視から収集された情報」を、ほぼ無尽蔵のアマゾンのクラウドで保存できるそうです。
あまり正しいことではないとわかっていながら日々使っているアマゾン。
そのアマゾンが、儲かるからといって、イスラエル軍と契約し、クラウドサービスを提供して、そしてそのことによって、今回のガザのような大規模な攻撃が可能になっている。
「ラベンダー」のことを知ったときに、AIが判断するためのデータは本当にものすごい量だろうな、となんとなく思っていたのですが、アマゾンにクラウドサービスを「注文」することでその問題を解決していたとは。
(「+972マガジン」の調査では、「ラベンダー」でこれらのサービスを使ったのかどうかを、確かめることまではできなかったようですが)
おそろしさにめまいがします。
(関連)
・「ラベンダー」:ガザの3万7千人を標的化するAIマシーン
https://note.com/yasunorikawakami/n/ne67bb44e7af3 [参照]
そうなんですか・・・。知らなかったです。
今回の「+972マガジン」の記事では、イスラエル以外にも、英米や豪などの諜報機関や軍部などがアマゾンと契約していると書かれていました。
なんか、「キットカットやマクドナルドはなるべく食べないようにしよう」みたいにボイコットして対策できる「イスラエル協賛企業」っていう枠をとっくに越えていて、否応なく使ってしまっているアマゾンがイスラエル軍の作戦遂行に不可欠な存在になっているのが、本当に怖いです。
@chaton14
理想は各国が自国でこう言った情報に関するクラウドの構築と管理を行う事なのでしょうけど難しいのでしょうね。
そしてAmazonはおっしゃる通り生活に入り込んでいて私もなかなかボイコットすることは難しいです。米国内では健康事業にも乗り出し、プライムメンバーで健康保険を持っていない若者層を狙って一部のクリニックと契約して定期検診サービスの提供だったかを始めています。
軍事産業に関しての情報の扱い、ドイツの場合だとあのかつて自動車メーカーとして知られていたスウェーデンのSAABが行なっているようです。車のイメージしかなかったこの企業、実は軍事産業のエキスパートらしく驚きました。
https://songbird.cloud/@sayuri_t_h/112775915566300827 [参照]
@chaton14
実は世界の多くの国で膨大な量のデータは自国で管理しきれず、メガデータを扱えるAmazon、Google、Microsoftの3社が世界のシェアの約3分の2を占めています。
日本のマイナンバーのデータ管理も確かAmazonだったのでは。一時ニュースになり騒がれていました。
クラウドというのは「環境」でクラウドごとに技術やノウハウが違い自国メーカーにクラウドの知識を持つ開発者が少ないんだそうです。
マイナンバーの場合は膨大な量の個人情報であるし、ましてや軍事に関する情報は機密性トップクラスだし脆弱な可能性のある自国のクラウドよりは、安全性の高い場所にという流れなのでしょうが、私企業が担うというのも怖い気がしますね。
記事は2021年のものです↓
https://www.publickey1.jp/blog/21/aws32azure19google_cloud73620211canalys.html