一口に差別反対といっても、そこには複数の要素がある。
差別は間違っているから正したい
差別する人をこらしめたい
差別する人に改心してほしい
人権侵害で苦しむ人を減らしたい
etc...
一人の中にある「差別反対」の気持ちは、ときにバランスを変えながら複数の要素が混在している。

それぞれの人物(ユーザー)が物理的に会うことなく言葉だけでやりとりするSNSの世界は、被害者にコミットして精神的・経済的な支援を行ったり、当事者が集まって安全な場所を作ったりするより、差別する人へのコミットが常に圧倒的な多数を占める。いつのまにかユーザーは"敵を倒す"ことだけが差別反対の実践だと錯覚し、またTwitterのシステムは"敵との対立"を加速するものになっていった。

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