R日本公開一周年と9月にいろいろ頑張った自分への褒美を兼ねて大阪に行ってきました。
夜行バスで行って帰る一泊四日(?)の強硬スケジュール。みんぱくにも行きたいとか直前までいろいろ考えましたが、結局大阪にいた二日で7本の映画を見てきました。もはや褒美というより何かしらの修行。でも充実した旅行になりました!
ということで、以下少しずつ感想を載せていきます。

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『燃え上がる女性記者たち』2021年製作ヒンディー語
writingwithfire.jp/
カースト制度において、最下層カーストにも含まれないダリトの女性が中心となって発行している新聞「カバル・ラハリヤ(ニュースの波)」を長期取材したドキュメンタリー映画。
多発するダリト女性への性暴力、電気や道路、トイレすら整備されない家々。身近でありながら衝撃的なニュースの数々を丁寧に、かつプロフェッショナルに取材していく。仕事でも日常でもカーストと性差別の両方に直面する記者たちにとって、取材は大袈裟でなく命がけだ。銃や爆弾がなくても記者にとってそこは戦場なのだ。
女性の外出が制限されているインドの町は圧倒的に男性が多く、各地を飛び回って取材する記者たちはしばしば男性に取り囲まれる。お前に何がわかるのかと言わんばかりの見下した視線を、きっと世界中の女性たちが知っているだろう。その男たちにカメラを向け「見返す」勇敢な姿はスリリングでもあり、頼もしくもある。
ヒンドゥー至上主義が台頭し取材も難しくなる中、それでも記者たちは戦略的に粘り強く"本当のニュース"を伝えようと今日も戦っている。
スマートフォンひとつで社会を変えていくカバル・ラハリヤ。日本にそのようなジャーナリズムが、市民が、どれだけいるだろうか。

『差別 차별』2023年 韓国映画
youtube.com/watch?v=n-1hlBAoas (監督インタビュー映像)
朝鮮学校の高校無償化除外をめぐる裁判を記録したドキュメンタリー映画。韓国人の監督二人が共同制作した作品で、裁判の経過を追いながら、日本における朝鮮学校の歴史、在日コリアンコミュニティにとって朝鮮学校がどのような存在であるかを映し出していく。
日本の政治、司法、社会が一体となって朝鮮学校(すなわち在日コリアン)を差別し、学生たちが繰り返し涙を流し、それでもまた立ち上がり闘い続ける姿を見ながら終始泣いていた。もちろんカワイソウの涙ではなく、でもこれをなんと言葉にしていいのか分からない。
朝鮮学校卒業者であり訴訟の弁護人でもあるキム・ミングァン弁護士が語る、朝鮮学校への差別は日本から朝鮮人を消そうとしてきた歴史と地続きだという指摘が重い。

朝鮮学校への差別を問う「차별 差別」が上映開始|朝鮮学校の高校無償化裁判を記録したドキュメンタリー映画「차별チャビョル 差別」が上映開始。監督にインタビュー(3/27)
youtube.com/live/PeEE0ZMERIU?s

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