Begum Rokeyaの『スルタナの夢』、私はかつて英語圏のSFFTウェブジン経由で存在を知りましたが、日本語圏だとカスガさんの紹介がかなり早かったと思います。
カスガさんは最近、第12回ハヤカワSFコンテストの大賞を「コミケへの聖歌」で同時受賞しましたが、SNSではクラシックSFの発掘・紹介者という印象があります。
※リンク先X(Twitter)
https://x.com/kasuga391/status/709348439566327808?t=qAKa9AZ7oJLbvIhmEYHM8w&s=19
ごらんのとおり「スルタナの夢」(1905)はけっこう苛烈でシニカルな男女反転ユートピア小説なのですが、科学と知性で男女のパワーバランスを転覆しているし、太陽熱をエネルギー源とした軍事力で国を防衛しています。
無欲で知的なユートピアが、エコでソーラーな兵器で自衛し、戦争の抑止力にしている発想がするどく、また平和の代償について考えてしまうな。