目[mé]がプロデュースしたさいたま国際芸術祭2023に行ってきました。
会場内のすべての物や人がアートか否か、作為か否かわからず、その境界線が崩壊しているのが特徴です。しかも大宮の街中にもその試みが溢れだしています。
また、すでに使用が停止された建築物「さいたま市民会館おおみや」の大ホールや小ホール、その裏側まで空間を使い尽くしているのも特徴。
結果的に、古くて変わった間取りの建物めぐり、リアル謎ときゲーム、解釈と陰謀の境界線、Liminal Spacesといった旬の要素を連想する企画でした。
あとは庭園美術館、フィリップKディック、赤瀬川原平のトマソン、街のヘンなモノ!VOWなどが好きな人も好きでしょうね。

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さいたま国際芸術祭2023の“体験しづらさ”、まず順路や入り口がわかりにくいし、何度かスタート&ゴールを繰り返して観る必要があります。途中から一方通行で逆走不可のルートもあれば、高所や閉所・暗所があるルートもあります。階段の登り下りが要求される通路が多いです。
また、先の予想ができないものが苦手、地図を読むのが苦手な私は最初のうちストレスを感じました。そのへんのベンチに置いてあるヘッドホンを取って聴く作品も結構試すハードルが高い……。

(ほぼ私信)「非常にはっきりとわからない」( 千葉市美術館)も何が起こるかわからない&趣向に気づくとは限らない展示でした。ですが、さいたま国際芸術祭2023とは異なり、2フロアを水平移動するのみでした。
今回は判断力や注意力、体力や身体能力の要求レベルが上がっていて、楽しめる人がしぼられた懸念は確かにあります。たとえば階段昇降に困難がある人や疲れやすい人には過酷です。私も1周目で早々に帰ろうかと困惑したくらい。
どういう困難があるかは、もう少し明らかになっていてもよさそうです。

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