コロナ禍中の思い出や、小さい頃の思い出が多いこともあって、孤独や疎外がテーマになっているエッセイが多めです。
マチャドの序文は、自分は買ってもらえなかったから兄弟のゲーム機を借りた話や、ボーイフレンドの家でゲームをした話に続けて“男子カルチャーとしてのゲーム”という観点を提示し、自らがゲーマーゲート的なものに荷担しないかという懸念を告白してもいます。
関連インタビューのリンクもつけておきます。
日本でも翻訳されてほしい本ですが、海外文学読者とゲーマーの層の重なりとか、未訳作家が大半の件がきびしいでしょうか……。序文のラストはBloodborne→SEKIRO→ELDEN RINGと怒涛のフロム・ソフトウェア語りなんだけど、皆さん興味ないかな。
https://electricliterature.com/critical-hits-writers-playing-video-games-book-anthology-interview-j-robert-lennon-and-carmen-maria-machado/
人種や民族的マイノリティ and / or クィアの作家が数多く参加している本です。
ニューヨーカー誌でメタルギアが関わる自伝的小説を公開したJamil Jan Kochaiもいます。
もくじをつけておきます。