文学フリマ福岡ではゆっくり会場を回れたのですが、エッセイや体験記が充実していた印象があります。
かふね『102-90-77』(2022年発行)は“クィアなプラスサイズのフェミニストが、日々のあらゆる「ままならなさ」を形にしてみようとして生まれたZINE(エッセイ集)”というコンセプトで、柔和でありつつも公に語りづらいトピックを語る文章表現が卓越していました。
https://c.bunfree.net/p/fukuoka09/32897
『MagazineF(vol.2)』(竹輪書房)の「レズビアンコミュニティに馴染めない座談会/AOI+えのき+おぐら」は非常に共感できる話で、マイノリティの中のマイノリティの居場所について祈りたくなりました。
イベントの直前にグーグルマップを見て、福岡の中心地に雑居ビルとはいえビアンバーがあるとちょうど気づいたところだったので、その利用体験談が読めたのはタイムリーでした。
https://chikuwashobo.booth.pm/items/4679361
最近はあまりイベントで買った同人誌/ZINEの感想を書いていなかったのですが、今回手に入れた本は九州で暮らす個人の生活と密接な内容ばかりで、簡単なものでも感想を残しておきたいと思いました。10~20年前の状況もあっさり辿れなくなるので。