あの男って誰?
ちなみに「お世話しなさい」って言われたので則宗はちゃんと清光のお世話をする
放っておくと自分のことを全然構わない清光くんに、髪や爪のお手入れをしてあげてやり方を教えて、髪を結ぶ可愛いリボンを選んだり服を選んだりする
清光くんは最初のうち、オークションで買ったんだから俺のこと抱くつもりなのかなって覚悟してたんだけど全然そんな気配もなく、そのうち則宗の隣ではすっかり安心し切ってくつろいで寝ちゃうようになる
一方則宗は競り落としたのはあくまで義憤にかられたからであって庇護すべき存在としか清光のことを見ていない
まあ金はあるからなうはは!とか思ってる
自分の隣でへそ天で寝るようになったのも可愛い、懐いてくれるのも可愛い、どっちかって言うと猫ちゃんとか親戚の子供みたいな感覚だった
そう、あの男が現れるまでは
則宗と長義がやってるのは多分調査会社みたいなやつ
潜入調査とか尾行とかそういうのをやってるとこ(ふわふわしてる)
いつまでも何もしないのに置いてもらうのは申し訳ないみたいな理由で清光くんは最初家とか事務所の掃除やらのハウスワーク系を担当したいって申し出る
「家事は共同生活をする上での当然の分担だけど、事務所の掃除はそうじゃない、俺は対価のない労働は嫌いなんだよ」
って長義が言い則宗も頷いたので清光くんは調査会社でアルバイトをすることに
そのうち清光くんが人の顔をやけに覚えてるな?ってことに則宗が気付き、尾行の相棒として連れて行くようになり、ダウナー系だけど客あしらいが上手いってことで長義からも重宝されるようになり、そのうち調査会社の三人目のメンバーになっていくわけ
闇オークションで清光くんを落札してきた則宗が帰宅早々同居人兼仕事の相棒である長義くんに「またそんな子猫や子犬みたいに拾ってきてあなたは…!返してきなさい!」って怒られたりするの見たいじゃん
海嘯を織る蛇 - ニッチシネマ|アト https://xfolio.jp/system/recaptcha?creator_code=ato198&portfolio_path=/portfolio/ato198/works/972363&org_domain=xfolio.jp
海を識る者 - ニッチシネマ|アト https://xfolio.jp/portfolio/ato198/works/972366
特に古備前は出てこないんですけど、この小豆は古備前の魔法のお薬で人間になったという設定でした
メッセージへのお返事です!
https://wavebox.me/msg/1g0tzbt8rur2529p/dfms2m4a7v/
いつもありがとうございます🥰
>BT
の、則宗の馬鹿ーーーっ!!!
この大馬鹿者ーーーっ!!!
ひん…ひん…隠居を気取っておきながら、なんて狭量!
でも…それだけ清光のことを愛してたんだよね…いや、今も。
くやしい…私がなんとかしちゃいけない…?(だめです)
古備前の魔法のお薬で人間にした人魚の話はだいぶ前に書いたのでそれもまたアップしよう(あずちょも)
「住むところも着るものも、何一つ不自由はないはずだ。この上何が欲しい?」
「則宗」
そうじゃない、とかぶりを振る清光の頬からは血の気が引いている。畳の上にそろえた指先は哀れなほど震えていた。
「無聊を慰めるものもここにはたっぷりあるだろう。──僕が何も知らないとでも思ったか?」
則宗の視線の先を追った清光が短い悲鳴を上げた。
「ちがう」
視線の先、庭にいるのはくだんの小者だ。座敷で何が起こっているのか気づいてもいないのだろう、鋏を手に庭木の枝を整えている。
「あの人はそんなんじゃ」
則宗はその言葉を手を振ってさえぎった。
「かまわんさ、多少の遊びに目くじらを立てるほど僕も野暮じゃあない」
心の中のどこにもない言葉が恐るべきなめらかさで口をついて出る。
「むしろ鬼の居ぬ間に少しくらい羽目を外してくれた方が僕としてもありがたいくらいだ。お互い様ならお前さんだって僕の火遊びに目をつぶってくれるだろう?」
「──そんな」
石榴色の双眸が潤み歪む。清光は言葉を紡ぐこともできずに薄い唇をわななかせた。
「好きにするといい。だがここを出ることは許さない。それだけは、許さない」
BL GL大好き。ReSoner。
現在作品はxfolioに再録作業中です。
パスワードは「yes」です。