松浦寿夫氏(特集展示「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」出展作家)の重要な寄稿。
【特別公開「論点」国立西洋美術館抗議活動をめぐって】組織化された自律性 Autonomia Organizzata
群像6月号・論点
https://gendai.media/articles/-/130062?page=1&imp=0&fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR2LkQ6GXpy-j64wdzDLyepwzTKSWnsbVPLdWc0QgtP1pVcidqRRBcmKG74_aem_AfYqN8jpGHZZbPEQmcV-heM9LkfCx4oRxK0lBhgYfgP02zyPjSM0vS_Jk3g8CWtnNwfi9sDQD2S7cXD9WeB6JNwH
寅子はアロマンティックじゃないかという解釈は元々あって、勿論それは一部視聴者の勝手な深読みだし、その通りにならないから悪いってことはない。
でもさ、明確にフェミニズム的な作品で「社会的地位のための結婚」なんて言い出すから期待するじゃない。決まりきった恋愛至上主義とは違う結婚を見せてくれるのかなって。結婚のあり方は様々で、必ずしも恋愛感情が基盤じゃなくてもいい、恋愛以外の繋がりも人生や人間関係を豊かにするんだって、そんなふうに描くのかもって期待するじゃん。
寅子は「社会的地位のための結婚」だと言葉ではっきり説明し、優三はそれに同意した。約束を破ったのは優三なのに、世間は寅子ひどい!失望した!と憤る。恋愛感情がないのは卑怯で非人間的だと責める。まさにアロマンティックの人々が苦しんでいる現実と同じように。
それで、なんですか? 『虎に翼』のスタンスも結局、恋愛抜きの結婚は寅子の過ちで、やっと恋に落ちて成長した、晴れて本当の夫婦だね!おめでとう!というさ、そういうこと?
だったら最初から惚れたり腫れたりして結婚してほしかった。恋愛感情をもたないことへの悪口をこんなに目にしなくてすんだ。毎日欠かさず見てる大好きなドラマに傷つけられることもなかった。
Born in 2000. Based in Nagoya,Japan. 🏳️🌈🏳️⚧️🍉