"オーナーのマスク氏は、技術やビジネスの合理性、持続性よりも、刹那的な注目を重視する傾向がある。そして特に自分と親和性があるグループ——特に差別発言で物議をかもすことでSNSを盛り上げ閲覧数を稼いでくれる極右インフルエンサーとその支持者からの人気を重視する。イーロン・マスク氏自身も「迷惑系インフルエンサー」としての行動を取っているのである"
https://globe.asahi.com/article/14980892
Twitter(X)。トレンドにぶら下がって海外の実写無修正ポルノ動画が大量にアップされている。1時間ぐらいあるものもあるので、これ、TwitterBlueアカウントだな(Blueマークは設定で非表示にもできる)。
インプレッション稼ぎ(お金稼ぎ)の動きが始まっている。これ、どう制御するつもりなのだろう。
Washington Postの8月15日付け記事。
「イーロン・マスクのX、彼が嫌いなウェブサイトへのトラフィックを制限」
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/08/15/twitter-x-links-delayed/
New York Times、ロイター、Bluesky、Facebook、Instagramなどライバル企業のコンテンツへのリンクが開くのを5秒ほど遅らせる遅延措置が入っていた。NY Timesのトラフィックは減少したとの証言も。一方、Washington Post紙、Fox News、MastodonやYouTubeは影響を受けず。
本件の第一報はHacker News。Postの取材によれば遅延措置は8/4に始まった。記事が最初に掲載された数時間後の火曜日の午後、Xは一部のサイトの制限を元に戻し、遅延時間をゼロに戻した。
Washington Postが伝える背景は(続く
Washington Postが伝える背景と経緯は次の通り。
南アフリカの政治集会で、反アパルトヘイトの伝統的な掛け声"kill the Boer "が出た。これをイーロン・マスク氏は「白人の大量虐殺を推進」とツイート。
https://twitter.com/elonmusk/status/1686037774510497792
NY Timesはこの掛け声の文化的背景やマスク氏批判を含めて伝えた。
https://nytimes.com/2023/08/02/world/africa/south-africa-kill-boer-song.html
New York Timesの記事に怒ったマスク氏は、不買運動を呼びかけ。その後、New York Timesなど複数のWebサイトへの遅延措置が始まった。
https://twitter.com/elonmusk/status/1687520435825745920
感想:
南アフリカの白人を怒らせる掛け声が、イーロン・マスク氏を直撃した。それをたしなめるNew York Timesの記事に逆ギレ、不買運動を呼びかけ遅延措置を取った。イーロン・マスク氏は南アフリカ出身。そして彼は極右・白人至上主義との親和性を隠さない。
XがThreadsやInstagramなどの競合SNSや一部サイトへのリンク制限を開始したようです。
各サイトへのリンクをクリックしても移行を5秒間遅延させ、トラフィックを低下させる仕様。
https://taisy0.com/2023/08/16/175392.html
周囲でかつてない数の陽性報告を聞いています。再感染は後遺症になる確率が高いです。自分は軽症でも既往症のある誰かを重篤化させてしまうかもしれません。マスクしましょう。一番安価で手軽でとても効果的です。
まあXはそういうツールではないんだろうね……何を目指してる……というかアカウント名を変えるのを何で制限したいのかはさっぱり分からないけど
時代に自然災害が起きた時、自分の安否についてHNの後ろに状況を記載してフォロワーさんに「自分がどうなっているか」を伝えた人もいたと思う。
でも になった今、名前変更しようとするとアカウントロックされるかもしれないから、自然災害が起きた時に自分の安否を伝えるツールにもならない...ということだよね🤔
そういえばMastodonは絵文字リアクションは数が分かるけど、ブースト数は見られないんだなって、いまさら
昔から「炎上」という言葉が嫌いで、まるで「勝手に燃えた」かのようなこの言葉は、「燃えた」理由がその発信者に存在しうるという(多くの場合には該当する)事実を覆い隠すような響きを持っているから。でもトランスヘイトがオンライン上のフェミ系サークルにおいて日常化するようになってから、それとは別の意味で「炎上」という言葉が適切さを欠くと考えるようになった。歌舞伎町タワーの「ジェンダーレストイレ」にせよ、幡ヶ谷の公園の異性介助が可能なジェンダー不問トイレにせよ、明らかな政治的意図をもって、それも明確に差別的な信念や動機に基づいて初っ端「燃やしている」人間がいる。いま、ジェンダーにまつわるトピックの「炎上」は、「燃えている理由」と「燃やしている理由」の双方向から注意して見ないと簡単にトランスヘイトの燃料にされる。「フェミが燃やしている」という、ネット上の反フェミ界隈の定型句のせいで話が面倒になっているけれど、トランスヘイターでもあるフェミニストたちが引き起こしている「炎上」に関しては「燃えている」側に非があるのではなく「燃やしている」連中の認識や目的に問題があり差別性が存在する。安易に乗ってはだめ。
こんなところに書くことではないので詳しくは書かないけれど、「個人的なことは政治的なこと」という(ラディカル)フェミニズムのモットーが、どのような個人的な感情・思想であっても、フェミニズム(的な思考の枠組みや概念)を装えば政治的に正当化できる、という差別や暴力の隠れ蓑にされてしまっていることが多いように思う。Twitterは現代のCR(Consciousness Raising:コンシャスネス・レイジング)のサークルなのかもしれないけれど、そのアルゴリズムがもつ危険に、そしてオンライン上で爆散されているトランスヘイトに無自覚に見えるフェミニストについては、ただそれだけでもうわたしには危険に見えてしまう。
世の中から性差別(セクシズム・制度化されたミソジニー)をなくしていくとか、そのための現状認識を共有するとか、そういうことのための道具としてSNSはとても役に立つのに、Twitterの仕様とアルゴリズムは、「セクシスト」や
「ミソジニスト」である個々人を見つけ出して批判的な引用RTを拡散させるという行動を促してきたわけで、そうして濁流のように引き起こされる「怒りのエコノミー(炎上)」に参加することが性差別をなくすことと等価になってしまってそこから抜けられなくなっている人が優先的に残って暴れる場所にTwitterはなってしまった。人間社会の在りようを「オス」とか「メス」とかの概念分類でしか理解できなくなるような人たちが、昂ぶったその怒りを他のマイノリティへの迫害や暴力に転化させていくのも当然と言えば当然だし、わたしにはもはや目的がどこにあるのかすら理解しがたい。