犬王、自分で決めた自分の名前を名乗る『異形』が本当に楽しそうで、これを奪う権利を持ってる存在なんてこの世に無くないですか!!??
世間一般の価値観や様式において『不具』と判定されがちな奴らが、自分らしさを炸裂させてこんなに楽しくやってるのに、なんで権力はそれを奪って自分のものにしたらつまらない型に嵌めてそれを『正常』な『秩序』とか言いやがるんですか!!??
という感情をめちゃくちゃ揺さぶる映画だと思うんだけど、これは受信者が私だから特別そう感じるのか、それとも作り手の意図したところなのかはわからない
『正常な美しさ』を取り戻した犬王の顔が不気味な雰囲気で描かれてるのも貼り付いたような表情のせいだけじゃないんだよな…
政治とか権力に取り込まれて型に嵌まった美しさをやる犬王に対して、見ている人が不気味さとかしんどさをおぼえるように画面が作られていた……んだと思う