犬王、自分で決めた自分の名前を名乗る『異形』が本当に楽しそうで、これを奪う権利を持ってる存在なんてこの世に無くないですか!!??
世間一般の価値観や様式において『不具』と判定されがちな奴らが、自分らしさを炸裂させてこんなに楽しくやってるのに、なんで権力はそれを奪って自分のものにしたらつまらない型に嵌めてそれを『正常』な『秩序』とか言いやがるんですか!!??
という感情をめちゃくちゃ揺さぶる映画だと思うんだけど、これは受信者が私だから特別そう感じるのか、それとも作り手の意図したところなのかはわからない
犬王映画、友有の歯の整ってないかんじとかもすごく良くて、キャラクターの体をめいっぱい使うパフォーマンスが表現の軸になっているだけあって身体描写にも色々なものが詰まっていて、『均整のとれた』『平均的な』『一般的な』『正しい美しさ』と評されがちなもの以外も大変セクシーだった