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『2世と器 (on BLUE comics)』戸ヶ谷新
アロマンティックについて誠実に描かれた内容だと耳にしたので興味が出て買ってみた。

この作品におけるBLのLは恋愛も非恋愛も両方まとめて受け入れてくれる。愛の形が少し違うけど、お互い違うままでも素晴らしい関係を築けていける良い作品

bookmeter.com/reviews/12070872

鹿島くん、アロマンティックの概念を知る前に恋愛感情を持たない東春一くんに無神経な発言をしたり、(心配してるからだけど)よく知らないのに賽原永馬くんの事を関わらない方がいいヤバい人間扱いしてたけど、知識を身に着けたら自分の過去の発言を反省し柔軟な対応ができたり、永馬くんがヤバそうな目に遭ってた時に咄嗟に行動に移せたり、凄いやつだよね。これこそ根がいいやつって感じ。

2世と器

燈母様がヤバい方のカルト宗教に(運営側で)のめり込むのも過去に何か遭ったからっぽいけど何でだろう。心の傷に付け込まれた人間が付け込む側に回っちゃったのか。付け込む側と言っても、燈母様側も多数の信者側もも助かると思い込んでいるから、意図してつけ込んでいるわけじゃないけれど。

東春一のお母さんがあんたと同世代の子どもになら私だってそんな事できないけど、燈主様は神様であって人間じゃないからと言う。神格化と蔑称は紙一重というか、人間扱いしてないという点では同じと聞くけど、最たる例だな。 

カルト宗教の問題を過度に一般化してみんな持ってる問題だよねというのは、女性差別や同性愛差別などに関してどの属性でもみんな辛いことだよねと差別等があるゆえに起こる問題を矮小化するみたいで良くないかもしれないけど、プチ神格化ならけっこうみんなやりがちだよな。自分も大抵の他の人も絶対イヤな案件でも、あの人なら大丈夫だからって色々任せ過ぎちゃうとか。 カルト宗教こわい、あいつらは自分達とは違う頭のおかしい人間の集まりだ、じゃなくて、地続きなんだと思う。

2世と器

鹿島くんがアロマンティックでもパートナーを持つ人もいるって話題を出した時、確かにいるけどそれをあんまり期待されてもな…と一瞬モヤっとしたけど、東春一と賽原永馬の関係性の築き方は決してアロマンティックでも"普通に"パートナーを作れるからみたいな内容じゃなく、お互いを尊重し合った関係だったのでよかった。鹿島くんもあくまで永馬くんが告白したいならしてみてもいいんじゃねってあくまで機会に焦点を当てていたしね。どういう関係性を築いていくか考えられるチャンス的な?

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