今週『オッペンハイマー』を観ました。その感想メモ。
・欧米社会の、またはアカデミアの、国境を越えた交流、風通しの良さ、自由さ。移動と田園風景。
・カットを切り刻んで時間軸をシャッフルすることで生まれるエモーションと、それでも崩れないロジック。『メメント』で味を占めた、というか脚本と編集に絶対的な自信を持っているな。
・人間の多面性。複雑さを複雑なままに描く。容赦無く。
・会話、台詞強い。脚本読みたい(見習いたい)。予言のように象徴的。それは時には女をミューズとして扱うことにもなるが。
・実験の描き方。屋外でのんびりサングラスをかけたひとたちの暢気さ。音と光の速度差を無音シーン演出に使う、表現と写実の交差。
・この、ガッツポーズして皆で盛り上がっている空気、熱狂、他国(有色人種?)への態度が、現在も続いているのだな。
・モーツァルトとサリエリ。信用できない語り手。
ツイッターあたりでいう「弱者男性」って「タダでやらせてくれる女もいないし、やらせてもらうための金もない。この惨めな俺を救ってくれ!」みたいなことでいいのかしら? 実際には金も女も持ってる男が主張していることは、あるのかもしれないけど。
もちろん、そう言って女性アカウントに絡めば迷惑なだけなのは当然で、まして犯罪行為は犯罪でしかない。
しかし21世紀を生きる男性の99%は弱者で、1%に搾取されている存在だってことは忘れてはいけないだろう。むしろ男は積極的に弱者であることを自ら認めていくべきでは、と言う気はしている。
結婚制度は家父長制を維持するものだから無くすべき、という意見はよく見るけども、最近の自分は、それは「資本主義を肯定することになるから労働組合を作ったり入ったりするのはよろしくない」というくらい悪手ではないかという気がしている。
個人が権力に対抗するための最小単位としての「家族」はむしろ必要ではないか。「公助よりまず自助、共助」ということを、公助を実践する気の無さそうな政府が言うなよ、とは思うが、じっさい公助どころか、公の暴力になることもある国家に対して、弱い個人が連帯するためのあらゆる手段は守るべきではという気がする。
もちろん、ここには同性婚も含むし、そもそも繋がる根拠が「愛情」である必要もないと思っていて。それが戸籍上の結婚の意味のすり替えであれ、パートナーシップ制度の拡張であれ何でもいいけど。
https://school.genron.co.jp/works/sf/2023/students/kiyo/8250/
SF創作講座、最終課題を提出しました。
甲殻類的な異星生物を主人公にした、刺青と障害と記憶についての物語です。人間は出てきません。
文学フリマ東京38、出店者3ヶ所に寄稿しております。原稿書いたのはまだ一つなので予定、ですが……😅 https://c.bunfree.net/event/tokyo38
V系SFアンソロを作っている中心メンバーで「V系SF通信」という無料のニュースレターを発行しています。
昨日、ニュースレターVol.2 発行しました。 #BUCKTICK の #バクチク現象2023 ライブレポートと、12月の #文学フリマ に出すアンソロ第2弾について書いています。
登録無料で読めますので、どうぞよろしく。
また未登録の方にも中身が分かるよう、リンク先で全文公開しております
https://visualsf.theletter.jp/
最高のライブでした。
完璧なセトリと演出と映像とメンバー全員の肉声が伝えてくれる、BUCK-TICKの過去と現在と未来。
櫻井敦司というすばらしい歌い手がいたということ、皆に愛された彼が今はいないということ、そしてBUCK-TICKはこれからも続いていくということ。
#BUCKTICK #バクチク現象2023
(公開範囲を変更して再投稿)
詳しくは、ニュースレター『V系SF通信』 https://visualsf.theletter.jp/ にライブレポ書きます
最高のライブでした。
完璧なセトリと演出と映像とメンバー全員の肉声が伝えてくれる、BUCK-TICKの過去と現在と未来。
櫻井敦司というすばらしい歌い手がいたということ、皆に愛された彼が今はいないということ、そしてBUCK-TICKはこれからも続いていくということ。
#BUCKTICK #バクチク現象2023
詳しくは、ニュースレター『V系SF通信』にライブレポ書きます
作家、ライター/主にSF小説などを書きます。第12回創元SF短編賞最終候補。ゲンロンSF創作講座第4, 6, 7期受講生。