被災地パトロールの警官、帰還困難区域の空き家で女性の下着盗む…「計1000点盗んだ」と説明
『発表によると、巡査部長は10月4~6日、帰還困難区域などにある同県大熊町と富岡町の空き家3軒に侵入し、女性用下着など29点を盗んだ疑い』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221207-OYT1T50144/
今年10月16日、夜ノ森地区を取材中に警察から職質を受けた。東京五輪が近づいた2020年から、僕は双葉郡に取材に行くたびにほぼ毎回、職質をされるようになった。そのため、常に名刺を持ち歩き、職質された際は笑顔で話しかけ、自分の絵本の宣伝と、警官にさえ取材をするようになった。
しかし今年10月の場合はちょっと様子が違い、初めてカメラチェックをされ、数枚の写真を削除された。理由を尋ねると、SNSでのトラブルを避けるためという。そんなことで報道や表現の自由を侵害するような職質を行うだろうか。後日、双葉警察署に法的根拠を尋ねたところ、根拠はないことを認めた。
ツイッターでトラブっているため、誰かが通報したかとも思ったが、実害も発生していないことでカメラチェックまでするはずもない。おかしいとずっと思っていたが、まさかあの職質の理由は、廃墟で埃を被りカビの生えた下着に興奮する変態警官のせいだったのだろうか。
Twitterをやめた結果「Twitterで起きた出来事」の情報がいっさい入らなくなり、精神的快適さが半端ない。
「Twitterで起きた出来事」ってTwitterの外では誰も知らんねんで!知らんかったやろ
2020年8月26日、浪江町大堀。帰還困難区域。わずか2.4%といわれる帰還困難区域にも、故郷がある。その土地と人の小さな声を拾い伝え続けていかなければ。
2019年11月9日、浪江町北幾世橋荒井前。鮭の孵化場。2020年3月解体。震災前の姿は跡形もなく解体され、かつての住民の知らない町が出来上がる。果たしてこれは復興か。
2020年3月6日、浪江町加倉。避難指示は解除され、周辺には帰還している人もいる。原発事故被害者はいろんなものを天秤にかけながら常に選択を迫られてきた。そしてその選択が正しかったのか、常に自問自答を強いられてもいる。
2020年6月8日、双葉町立双葉中学校。かつての校長たちの肖像が、登校してくることのない生徒を待つ。
2022年8月30日、避難指示解除。しかし、双葉駅東側から双葉中学方面へ向かう歩道橋は、2022年3月16日の地震で倒壊したままだ。
Normalizing radiation:
"Ministry plans tests on reusing Fukushima soil in Tokyo area"
"The Environment Ministry is eyeing the Tokyo metropolitan area for its first trial runs outside Fukushima Prefecture on reusing soil decontaminated after the 2011 nuclear disaster, The Asahi Shimbun learned on Dec. 6.
Reusing the soil is part of the government’s efforts to reduce that volume before disposal.
Under the experiment in Tokorozawa, decontaminated soil will be reused for lawns, and tests will be conducted to verify changes in radiation doses in the air.
For the trial runs in Tokyo and Ibaraki Prefecture, the soil will be used for parking lots and flower beds.
'We would like to use the experiments to gain public understanding regarding the reuse of the soil' #Environmental Minister Akihiro Nishimura said at a news conference on Dec. 6"
Asahi: https://shrtm.nu/WwMG
#Fukushima #nuclear #nuclearwaste @sts @nuclearhumanities #nuclearpower #Japan
2020年6月8日、双葉総合運動公園。中間貯蔵施設エリア。かつてスポーツに励む町民で溢れた場所は、放射性廃棄物で溢れている。
2020年6月7日、大熊町下野上原。双葉翔陽高校。閉校となった今も、震災当時のまま佇む。ここもいずれは解体され、「放射性廃棄物」として処分される。2022年6月30日、避難指示解除。
2020年8月27日、双葉町長塚。白山神社より旧双葉町役場と福島第一原発を臨む。2022年8月30日避難指示解除。1.0〜2.5μSv/h。この小山の麓にある防空壕周辺は5.0μSv/h前後。
2020年8月26日、双葉町郡山。中間貯蔵施設エリア。フレコンバッグの向こうの誰も住まない家が解体を待つ。
2020年10月25日、双葉町郡山。中間貯蔵施設エリア。この先の住居の持ち主は、頑なに東電による片付けを拒否しているという。自然に倒れた竹が、まるでバリケードのようだ。
2019年8月1日、葛尾村葛尾野行。帰還困難区域。炎天下でも作業員はしっかりと防護しながら除染に臨む。マスクをつけ内部被曝を避け、積算線量計で被曝量を管理しながら。しかし日本政府や「放射能安全」な輩は、内部被曝は存在しないものとして「科学」を騙る。
2022年6月12日避難指示解除。
2018年10月20日、請戸漁港よりマリンハウスふたばと福島第一原発を臨む。東電下請け勤務を公言しているアカウントが「請戸にはよく釣りに行く」とした上で「請戸から1Fは見えない」と書いていたが、あれは嘘だ。
2018年12月8日、富岡町小浜。サッカー場が整備されグラウンドゴルフも出来る。現在は近くに大きなビジネスホテルも改築され新装オープンした。帰還困難区域は目と鼻の先で、線量は比較的高め。周辺には繁華街もなくコンビニもない。ここでは多くのイベントが開催され、ホテル代も決して安くはない。慣れるまでは混乱する。
イラストレーター、絵本作家、介護福祉士。福島県双葉郡を主に徒歩で取材しています。延べ480km以上を踏破。東京新聞『見えない放射能を描く→https://note.com/niq/m/mad4aa8cf1bdc 絵本『いぬとふるさと』(SLA全国学校図書館協議会 小学校中学年の部選定図書/旬報社)→https://www.junposha.com/book/b557170.html