我がアパートでは今外壁の工事をやっているんだけど、なぜか土曜日の夜に工事関係者を乗せたキャンピングカーが駐車して、一泊してから先ほどどこかに行った。「日曜日にも工事をするの?」と驚いたがただ泊っただけ。
今日はKindleで『ルーズ戦記 オールド・ボーイ』全8巻を一気読みしてしまった。私は2003年の韓国映画版『オールド・ボーイ』しか知らなかったのでいつかは原作を読もうと思っていた。本当は紙のコミックで…と思っていたけどKindle for PCでクリックしていけるのは楽ですね。
【ザ・グレート・カブキ連載#8】神様ゴッチは大したことなかった…目や穴に指を突っ込んでくるだけ
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/314864
新日本系・U系でとかく神格化されがちなゴッチだけど、カブキからのゴッチ評は長州などからの評価とも共通しそう。ゴッチを評価する人はこれを「シュートの裏技」と見做すんだろうけど、私はどこか暗い影を感じる。藤原と前田が豪快に笑いあってもやはりこの暗い影がぬぐい切れない。
怒涛の映画感想メモ。
映画『PERFECT DAYS』日本版本予告
https://www.youtube.com/watch?v=SOjK6yF0Y8Q
「日本の公衆トイレの清掃員が主人公」という最低限の情報しか知らなかった私は妻に「これはきっと色々な意味で見るのがキツいシーンも出てくるよ」と言ったが、そんなことはなかった。私は「え、ヴィム・ヴェンダースは日本で何を見たの?」と思った。ドイツにはこういう日本のイメージを愛好している人がたくさんいる (庭に仏像をインテリアとして置いているイメージ) し、日本の観客も大絶賛のようだが、こういう日本のイメージは大昔から「Zen (禅) だね」とたいへん雑な消費をされており私はうんざりしている。
映画『魔女がいっぱい』本予告 2020年12月4日(金)公開
https://www.youtube.com/watch?v=Sv9nDc5AnSc
結論から言うと1990年版の方が良い。冒頭、主人公の祖母である黒人女性がフォー・トップスの"Reach Out I'll Be There"のレコードをかけたりして、主人公の少年とおばあちゃんの黒人性が強調される。2人は魔女から逃れるために高級なホテルに向かうが、本作の舞台は1960年代のアラバマ州ということで、「これは2人がホテルで差別的な待遇を受けることになるのだな… 人種差別は魔女以上に恐ろしい」などと覚悟していたが、何も起こらない。私が深読みし過ぎていたわけだが、私はゼメキスは1980年代から何も進歩していないのではないかという気がした。しかし舞台を欧州からアメリカ南部に置き換えたうえで主人公は黒人にしたことに何らかの意味を持たせるものだと思ったのだが。欠指症への偏見につながると指摘された魔女が三本指であるなどの描写も論外。なんでこうなった。
映画『パスト ライブス/再会』予告編|4.5全国公開
https://www.youtube.com/watch?v=DInSPpysK80
これも面白かった。最初私は韓国人男性のヘソンに感情移入していて、ヘソンの幼馴染ノラと結婚したアメリカ人男性アーサーが邪魔者に見えるんだけど、そのアーサーがノラに「君が寝言で言っている言葉 (韓国語) を僕には知る由が無い」と寂しく語る場面で、「あ、自分はアーサーなのか?」と思った。私も妻が義母とを話している言葉を知らないし、ノラと同じく妻も故郷を離れた人だから「妻にとってはロシア系の人かドイツ系の人と結婚した方がここで生きていくには有利だったのではないか…」などと思う (自分でも馬鹿げたことだと思う) 個人的な感情と結びついて、「邪魔者」のアーサーの見え方がガラッと変わる瞬間があった。本作を嫌いだという人の意見も納得できて、例えば主人公の女性の振る舞いが鼻につくかもしれない。でもアジア系の特に女性は北米や欧州である種の鼻につく演技をしながら生きていくことを強いられているのも事実ではないだろうか。
映画『search/サーチ』予告(10月26日公開)
https://www.youtube.com/watch?v=75D75RG6csA
この映画は面白かった!最初にこの次の作品 (ストーリーにつながりは無い) 『search/サーチ2』も見たけど、1作目の方が、手法の斬新さ、謎解きの要素、SNSでの人のつながりへの批判の鋭さ、東アジア人を主人公に据えたことなど、私にとって非常にインパクトがあった。