NHKのこの画像を見て私は「中国人が"亡命"という名義で実際には何らかの別の思惑をもってアメリカに入国している」とほのめかしているのかと考えた。英語やドイツ語その他の言語であればこの引用符は書き手が「彼らはそう主張しているが私はそれに賛同するというわけではない」というエクスキューズになるだろう。ところが本文を読むと実際に中国人にアメリカに亡命しているという内容。もしかしたら「読み手の皆さんには意外かもしれませんが、なんと中国人がアメリカに"亡命"しているんですよ」という程度の感覚なのだろうか。だとしたらこんな思わせぶりな引用符の使用にチェックは入らないのか。プンプン (怒っている)
Franz Marc - Liegender Hund im Schnee, ca. 1911
https://sammlung.staedelmuseum.de/de/werk/liegender-hund-im-schnee
今まで使っていたマウスパッドの使い心地はいまひとつだったのだが、なんせこんなデザインだからかわいくて手放せないわけです。フランツ・マルクという画家の"Liegender Hund im Schnee (雪に横たわる犬)"という作品。シュテーデル美術館のおみやげでマウスパッドを買った。
私がドイツに来たばかりのころ、テレビでよく"The Nanny"というアメリカのシットコムを放送していた。当時私は全然見たことが無かったが、これを英語版で見てみるととても面白い。主人公のフラン・ファイン (Fran Fine) はニューヨークのクイーンズ区、フラッシングという地域の出身で、ユダヤ系。この裕福ではないユダヤ系の彼女が英国出身でブロードウェイのプロデューサーであるマックス・シェフィールド一家でナニーとして住み込むという話。デフォルメされているんだろうけどアメリカのユダヤ系の文化や言語 (ちょくちょくイディッシュらしき語彙が出てくる) が出てくる。恐らく日本 (NHK) では放送されなかったけどきわどい民族ジョーク (ユダヤ系のジョークもあれば、彼らが好むのは中華料理というステレオタイプから中国人のキャラクターも出てくる) や性的な匂わせがあるからかもしれない。また主人公は美貌を武器に成り上がろうとするわけで、現在ではルッキズムの観点からも批判があるかもしれない。それでもフランは弱い者を助けようとするキャラクターで、これを演じるフラン・ドレシャー (Fran Drescher) 自身が今、全米映画俳優組合代表としてストを率いている。