深遠な背景があったとは。
日本男性のずるさ、甘さ、弱さ。そしてそれを組織として隠蔽する会社組織。取材を通してそのありさまを明らかにしつつ、事実を基に、少しずつ現実自体を動かしていくさまに、三浦さんの愛情の深さと、足で歩いて得た真実のパワフルさに胸を打たれ、引き込まれる。
そして、あのツイートは、三浦さん個人の責任で更迭覚悟で行われたものだったということ。記者としての立場よりも人としてコンゴに残された子どもたちの心と人生を大切にすることを選んだその生きる姿勢に、最近私は人間自体に失望していたけど、こんな人もいるんだ、自分もしっかりしなきゃな、と、そんな気持ちにさせられた。こんな風に思うのはおこがましいのだけれど。とても励まされた。
組織の中にありながらぎりぎりまで真実の報道を続けておられる三浦さんの魂のこもった著作。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいです。
太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密