血縁という呪いの話
私の父はアルコール依存症だった。私がうまれるときですら、べろべろに酔っていたから病院に来てすぐに帰らされたらしい。
酔ってもすぐに寝ちゃうとか、機嫌が良くなる人だったらまだよかった。父はとにかく機嫌が悪くなる人だった。休肝日なんて存在しなくて、飲み会帰りの夜なんて特に酷かった。本気で殺されかけたこともある。あれは紛れもなく虐待だった。今ならその事実を受け入れられる。
母は母で、父を避けるために仕事に行ったまま、夜中〜朝まで帰ってこなかった。
当時の父はまだ30代。次第に丸くなっていったのではなく、衰えたとしか言いようがない。
反省なんてできないよね。記憶がないんだから。それでも血縁に盲目で居続けたばかりに、何度も信じてしまった。許してしまった。父には私しか居ないのだと思い込んでいた。
お酒を辞められなくてもいいから、少し減らしてくれるだけで、それだけでよかったのに。約束していたのに。バレなければこのまま死ぬまでその量を飲み続ける気だったのかな。挙げ句に被害者面して、言い訳を重ねて、私を追い詰めようとした。
血縁なんてただの呪いに縋るのはもうやめにしよう。同じ血が流れているからなんなんだ。血だけだよ。それ以外は同じじゃないよ。何もかも。
おいぬ(8歳・♂)の召使い兼絵描き
子安さんの情報はいつでもください!
英語と法律の勉強中…✍️
全ての真面目な人々に幸あれ